『星の王子さま』岩波書店

50年以上前に姉から贈られた本。とても好きな本の一冊。これまで何度も読み返した。いろいろな国の言葉のものがほしいなと思って、チャンスがあるたびに手に入れたので今は日本語以外に六冊。左上から時計回りに、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、韓国語。そのうち、原作のフランス語と中国語のものは読んだ。

そして、今日、棚から見つけたのがレコード。昨日の友達からのメールに、「ジェラール・フィリップの『星の王子さま』の朗読をYouTubeからダウンロードして、フランス語を復習しようと思う」と書いてあったのを読んで、待てよ? 私はたしかレコードを持っていたぞ! と思って探したら見つかった。

そして、去年手に入れたレコード・プレーヤーで聴いてみた。すごくいい。お話の筋はほぼ頭に入っているし、おそらく当時、何度も聞き返したからだろう、フランス語がかなり聞き取れて、びっくりした。もう何十年も使っていない言葉なのに。バラやキツネとの王子さまの会話に胸が震え、最後、王子さまが「星に戻っていく」シーンでは涙が出た。

また書籍に話を戻すと、版権が切れた数年前から、何人もの訳者がこの本を訳している。今ちょっと音読してみたら、オリジナルの訳本は、ちょっと言い回しがむずかしいところがある。新しい訳も読んでみたい。

今気が付いた。今日は7月14日。フランスの革命記念日。フランスにとって大切な記念日に、フランス文学の名作を紹介することになったのは奇遇(?)。

 

 

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