古琴練習禁止

今は午前11時20分。いつもなら古琴の練習を始めている時間。でも今日は練習禁止。YouTubeで管平湖先生の演奏を一曲聴いて、これから机に向かって「座学」。今日一日弾かないでいられるのか?

実はまた「やってしまった」。古琴のレッスンを始めてから1年後くらいに、ひどい腱鞘炎(ド・ケルバンとかいう名前だった)になって、数か月親指を使わないようにしていたけれど、痛みで日常生活に支障をきたすまでになって、とうとう手術した。そしてその後さらに数か月、合計して1年くらい古琴が弾けなかった。

それで、最近は「ピリッ」とした痛みが走ったら(そういった痛みが前回の兆候だった)、すぐにやめるようにしていたのだが、この数日の『梅花三弄』の練習中、そのことを「忘れた」。「古琴と言えばこの曲」、といわれる曲が三曲あるがこの曲はその中の一つ(残りの二つは『流水』と『阳关三叠』――龚一先生によると)。だいぶ前に習ったので、完全に記憶から抜けていてたのはわかっていたが、結構長いし、まったく覚えていないことに恐れをなして、手をつけないでいた。

それが、なぜか数日前に手を付け始めてしまった。それで、掲載写真のようなことになった。昨夜練習中にするどい痛みが数回走り、「はっ!」と気が付いて中止。すぐに湿布して親指を固定した。そういえば、ここまでするどくはなかったが、数日来、鈍い痛みはあった……。そのことを思い出してぞっとした!

「前と同じところが腱鞘炎になることはない」、と医者からお墨付きをもらっているが、「使いすぎればまた別の箇所がなる可能性がある」と警告も受けていた。どうか、前のようになりませんように!!

今日、弾かないでいられるのか? 暗譜はできていないまでも、半分くらいは「弾ける」ようになったところだったのに、ここで休んだらそれもまた、記憶の網の間からサラサラとこぼれ落ちていくのか?!……この曲だけではない、そのほかの曲は???

でも、仕方ない。少なくとも今日は、できれば数日は座学に徹しよう。そうしないとあとで後悔することになるぞ! そう自分に言い聞かせている……。嗚呼!