虫が知らせる虫の知らせ

虫の知らせというのは、何かいやなことが起こる予感のようなものを感じることだと思っていたけれど、本当に虫が何かを知らせようとやってきたのではないかと思わされる経験した。

二日前、窓際に大きなカマキリを見つけた。花粉症がひどいから窓はずっと開けていない。それにここは3階。

体長10cm近い、結構大きなカマキリが隅っこでじっとしている。虫が特に苦手というわけではないけれど、ここまで大きいとちょっとこわい。

タオルでつかんで外に出そうと思ったけれど、タオルをかけたら、どこにいるかわからなくなり、つぶしてしまいそうでこわくてつかめず、結局いつものようにKちゃんにSOSを出して、ベランダに出してもらった。

そして、二日後の今日、義兄の訃報を聞いた。それで、あのカマキリはそのことを前もって教えに来てくれたのかな、とか、義兄が(すらりとした体形だった)カマキリに姿を変えてお別れに来てくれたのかな、などとちょっと思ったような次第。

『ムー』の読みすぎだとは思うけれど、ここ何十年見たこともないカマキリが家に入ってくるなんて、何か特別な意味があったとしても不思議はないように思える。

Y兄さま、どうかやすらかにお眠りください。