今日は『陽関三畳』(中国語フォントで打てないので日本語の漢字。正しいかどうか、ちょっと自信がない)を復習した。昔、二胡を習っていた時、「これはもとは古琴の曲だけれど」といわれて習った。それがすごくよくて、いつか古琴という楽器でこの曲を弾いてみたいと思った。だから、古琴を習い始めてからしばらくしてこの曲を習ったとき、ああ、夢がかなった!と思った。本当はその時点で、この曲を弾きこむことに専念してもよかったのだけれど、なんと、この曲は楽譜集の中では「初級」に位置付けられていた(習い始めて三曲目がこの曲だった)。いわば古琴の世界の入り口で、そこからのぞくと、はてしなく続く道が見えた。以来、よちよち歩きでその道を歩き続けて五年になる。そのうち1年は腱鞘炎の治療・手術・リハビリのために古琴にさわれなかった。再開は3年前。今も残る手首の傷跡を見るたび、よく戻ってこれたな、と思う。
『アルツハイマー病は治る』筑摩書房
神経系性障害がアルツハイマー病の発症を促すしくみ――アルツハイマーの悪循環(本書p54~)の説明がすごく衝撃的で、説得力もあるのだけれど、複雑すぎて覚えられない(記憶障害すでにあり!)。それを簡略化したp59の図によると、「海馬での神経系性障害→ストレスへの感度が高まる→コルチゾールの分泌が増える→毒性ベータアミロイドの生成が増加(→と同時に新しい神経の形成がブロックされる)→海馬での神経系性障害・・・」とつながり、悪循環が始まる。うまく説明できないが、読んだ直後は納得していた。で、この悪循環がはじまる主な原因は、慢性的なストレス、不適切な食事、社会的刺激の欠如、慢性的睡眠不足、運動不足。どぇぇぇ! 全部あてはまるじゃん。なんとかしなくちゃ。目を覚まされた思い。
いい本だけれど、アルツハイマー病の心配をし始めている状態(少し脳機能的に問題を抱えている状態)で、これだけの量、内容の本を読み、理解するのはむずかしい。もちろん予防的に読むのには大きな意味がある。セルフヘルプ的なアドバイスも多くなされているが、結局は、この理論に基づいた「システム治療プログラム」を手掛けている医者や介護士のもとで治療を受けなければ最大の効果は得られないという感じが残る。介護や治療に携わる人たちがこの本を読んで勉強してくれて、それを応用してくれたら、多くの人の役に立つのではと思う。
『喰いだおれ in Singapore』シンガポール日本人会史蹟資料部
シンガポールで日本と違うどんなものを食べられるのかなあ? と思ったら、この本をみるとほぼすべてわかる。網羅的に主食44種、デザート18種が紹介されている。全部を制覇してみたい気もしてくるけれど、絶対太るから要注意! 今、自分はどれくらい食べたことがあるだろうかと数えてみた――62種中45種。やはり結構食べている。だから、シンガポールに来てから最初の2年で5キロくらい太った。あの頃は海南チキンライスにはまっていた。今はいろいろあってやせたからよかった。でも、チキンライスは今でも時々食べたくなる。おいしいよっ!シンガポールフードの個人的おすすめベスト3は:
1.チキンライス:蒸したチキンと、チキン味のライスのセット
フードコートならすごく安い。フラトンホテルは高いけれど味はさすが。
2.ミーポー:平麺。ひき肉などがかかったドライ仕立てのがおいしい
どのフードコートにもある。本格的レストランでは食べたことがない。
3.ラピス:しっとりしたバウム・クーヘンのような焼き菓子がおいしい
ブンガワンソロというお店にはほかにもローカルっぽいお菓子がいっぱい。
『声に出してよむ漢詩の名作50』平凡社
毎日ブログを書くのは本当にむずかしい。でも、本のことなら、なにかしら書ける。最近は本を読まない日は一日としてないから・・・と書いたけれど、実は今日は歯が痛くてほとんど読まなかった。堂場さんの警察小説をほんの数ページ読んだだけ。視力が弱って、文庫本が読みにくい。それに、歯の痛みと頬の腫れのせいで、精神がすごく弱っている・・・そのため、今日読破した本はなく、2年ほど前に必死で読んだ新書をまた手に取ってみた。
あの時、50首の漢詩のうち、20くらい覚えた。このウェブサイトのURLのヒントを得た、王維の『竹里館』と出会ったのもこの本の中でのこと。今は全文を覚えているのは一首もないけれど。柳宗玄の『江雪』や李商隠の『楽遊原』とか好きだった。間違いなく座右の銘としたい本。
数か月常にバックに入れて持ち歩いていたため、かなりボロボロになってしまった……。
『1日1ページ、読むだけで身に付く世界の教養365』文響社
うむ。タイトルと、「1日1ページ」というキャッチにひかれて買った。お言葉通り、一日一ページずつ読んでる。アイディアはいい。(たった)これだけの本を(百科事典ならともかく)一年かけて読むのか・・・と、忸怩たる思いがないわけでもない。でも、自分の知らなかったことを知るのには、このような方法もいい。ただ、歴史・文学・視覚芸術・科学・音楽・哲学・宗教、と曜日別に七つの分野に分けられているが、これまで一か月ほど読んだ感じでは80パーセントくらいが結局は歴史、みたいな・・・。知識、教養というのが歴史から生まれたものであることを痛感させられる。今日は話題は『ハギア・ソフィア』というコンスタンチノープルにある歴史的建物。知らなかったから、おもしろいことはおもしろい。写真がもう少し大きいといいのに。
『10代からの プログラミング教室』河出書房新社
秀逸な本。今、この本のp74を見ながら、Vusual Basic Scriptというコンピュータ言語を使ったプログラミングを打ち込んでみて、初めてのプログラムを動かしてみた。そういえば、ずっと前、まだMS-DOSというシステムでコンピュータが動いていた頃、Helloと画面に表示するプログラムをどこかの本から写し取って動かしてみたことがあったような気がする! 記憶がよみがえった。今日写し取って書いたのは肥満度を測るBMIを計算するプログラム。すごい。動いた。この本の中に、プログラム言語も言語の一つだ、という記述が何度かある。言葉を学ぶのは好きだ。テクノロジー音痴なのに、なぜプログラムなどというものに興味を持つのか、納得した。「言語」だったんだ。だからなぜか心惹かれるんだ。ともかく、この河出書房新社の「14歳の世渡り術」シリーズは注目! 苦手な分野、まったく知らない分野の知識はこういう本で学ぶのがいい!
ブログを毎日書く
ブログを毎日書くのは、結構大変。昨日書いた『アウトプット大全』の提案にブログを毎日書くというのがあったけれど、引きこもり生活者には書くことがあまりない。だから、頭の体操と思って、ラジオ体操と同じに、毎日じゃなくてもできるときに書けば、まったく書かないよりいいのだ、というアプローチでいくしかない。今日したことで、いつもと違うことは、アップルウォッチを注文したこと! 3-4週間で到着の予定。今使っているアップルウォッチからうまくデータを転送できて、元データを消して、ゼロの状態で息子に返すことができれば、上出来なのだけれど、どこまでできるだろうか?
ラジオ体操とアップルウォッチ
去年、一時帰国したとき、もう何年もラジオ体操を続けている姉のところに遊びに行った。最近、身体を動かす気持ちにまったくなれない私は、一度一緒にやってみて、これはだめだあ、と弱音を吐いた。そうしたら、姪が「おばちゃま、毎日やらなくてもいいんだよ。思いついたときにやるだけでいいんだよ」と声をかけてくれた。このアドバイスがツボにはまった。そうだ、思いついたときだけでいいからやろう。それでもやらないよりはましだ。
で、偶然は重なるもので、数日後、息子が古いアップルウォッチをくれた。私がテクノロジーに弱いことは息子も承知だ。使わなかったら返してね、と言われつつ、もらった。私も半信半疑でもらったら、これもツボにはまった。アクティビティの記録と、バッジがもらえる仕組みが実にすっぽりはまった。アップルウォッチをつけたままラジオ体操第一と第二をやってみたらエクササイズの記録が6分増えた。目標を何日かこなすと、バッジがもらえることもじきにわかった。ごほうびをもらえるのはいくつになったってうれしい。
で、話を短くすると、それ以来約一年半、アナログのカレンダーの助けもあって(ラジオ体操をした日にはお楽しみシールを貼る!)、1週間に6日は体操を続けている! 姪のSちゃんありがとう、おばちゃまはがんばっているよ。ガジェット・ヲタク(?)のMちゃんありがとう! お母さんは今アップルウォッチのエルメス版を狙っているよ!
『アウトプット大全』サンクチュアリ出版
ブログに新しく「本」というカテゴリーを作った。で、その投稿第一弾。このウェブサイトをブログサイトにしてともかく何か書こう、と思い立つきっかけとなった本、『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)。今朝読破。最後の章にある7つのトレーニングはなかなかおもしろい。ビジネスマン向けの本みたいだけれど、おばあさんだってこういう本を読む!
1.日記を書く(書いてるぞ。毎日じゃないけれど。愚痴を書くの。それでもいいから書くの。)
2.健康について記録する(カレンダーに体重を記録。ラジオ体操をした日にはクマちゃんシールを貼っている。)
3.読後感想を書く(個人的には中学以来書いていない。出版社から頼まれた「リーディング」には感想をつけるけれど。これからはブログに書こうと思う。)
4.情報発信する(このブログ。発信するのはインプットしたあらゆるもの。)
5.SNSに書く(これはやらない。「交流」って苦手。)
6.ブログを書く(書いてるよ!)
7.趣味について書く(古琴について書くぞ!)
個人的に付け加えたいのは「ハガキを書く」。私はアナログ大好き。手紙となるとちょっとあらたまるけれど、絵葉書ならもっと気軽に書ける。伝える相手がはっきりすると、その人の笑顔とか想像しながら書けるから、すごく人間的。大事な人に出したい。
中国語と漢文
学生時代、習っている「漢文」が昔の中国語だという認識すらなかった。中国語を習いだしてから、それを知った。もちろん現代の中国語とはずいぶん違うのだけれど、昔、習った気がする漢詩を中国語で(現代中国語の発音)で読むとおもしろい。そしてさらに、あの時代にはどう読んだか(当然発音は違う)、ということを研究する学問があることも知って、さらに興味を持った。いろいろ調べたい。今日はとりあえず、ブログに新しいカテゴリー「中国語」を作ったので、何か書いてみた。