やはりアプリは苦手

投稿の一つのカテゴリーのタイトルだけをリストにして表示するプラグインが意外にうまくいった(本文の一部も表示されてしまうことや、不要なコメント欄がついてしまうことなど、問題はあるので、あくまでも「意外に」)ので、味をしめて、iPhoneからもWordPressが使えるというアプリをダウンロードしてみた。何しろアプリは苦手なので、これまでもタクシー以外のアプリは入れていない。でも、やってみた。で、案の定だめだった。WordPress.comというところに登録すればいいみたいだけれど、私が属しているのはWordPress.orgというのらしい。それでも使えるはずなのだけれど、URLを入力すると「これではだめなので、サーバー(?)に問い合わせてください」みたいなメッセージが表示された。即!アプリ削除。やっぱり無理っす。今日はふて寝。

『あのころ』集英社文庫

ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんのエッセイ集。この本の作者紹介のところを見て、彼女が今年8月に亡くなっていたことを知った。黙祷。私より16歳も若いのに!そんなに若かったのだから、「あのころ」と言っても、私は年代的にずれがあるのだろうなと思いつつ読んだら、結構ドンピシャなエピソード満載で何度も笑った。この頃ほとんど笑わない私が思わず、笑い転げた。七五三で着物を着せられて、下着のラインが表に出るからと、着付けのおばさんからパンツは履かないように言われた時のまる子の、じゃなくて、ももこさんの反応に笑い転げた。「私は腰が抜けるほど驚いた。この人は一体何を言い出すのか。そんなこと絶対イヤである。パンツをはかないで一日行動するなんて、考えた事がないほど考えられない状況である。(p.58)」そのあとも「パンツ」「パンツ」の連呼で激しい抵抗の模様が描かれている。そう、パンティじゃなくて、パンツの時代。ももこさんの冥福を祈りながら、なつかしい「あのころ」をたっぷり思い出した。ほかのエッセイ集も読んでみたい。

『アクロイド殺人事件』ハヤカワ文庫

いわずとしれたアガサ・クリスティの名作。最近彼女の本を読み返している。この本は以前に読んだときに、犯人を知ったうえで、読み返したい、と強く思った本。だから、今回、犯人はわかっていたけれど、読み返して、満足した。やはりクリスティはすごい。もちろんストーリーに矛盾はなかった。ネタバレをしないようにこの話をするのはむずかしいが、その「ネタ」ゆえにこの本がミステリー小説界で物議を醸しだしたというのは、ミステリーファンなら知っていることだと思うし、そもそもミステリーファンならこの本はすでに読んでいるはず。中には確認のために再読した人もいるのだろうな・・・。あ~ここでネタバレしてしまいたい!

プラグインすごいん! 

興奮して思わずしょうもない語呂合わせネタをタイトルにしてしまった。本の虫は毎日本を読むから、紹介したい本は限りなく出てくる。だから、ブログのタイトル(今のところ書名と出版社名)だけをリストにした固定ページを作っておくといいんじゃないかと思った。で、その方法をウェブで検索。プラグインを見つけた。で、5分もかからないうちに、できた! ただし、思っていたようにタイトルだけ、とはいかずに、本文が3行ほどついてくるので、ちょっとうるさい。これはブログの数が増えれば、一つにつき費やせる行数が減って(1ページに10個のブログを表示、と指定した)少しすっきりするのだろうか? でも、ともかく、あっという間にできたのに自分でもびっくり。あとはとりあえず、このリストページをHomeのメニュー紹介の中の「本」のところにリンクさせておこう。今日の試行錯誤活動は以上。

古琴の世界への入り口

今日は『陽関三畳』(中国語フォントで打てないので日本語の漢字。正しいかどうか、ちょっと自信がない)を復習した。昔、二胡を習っていた時、「これはもとは古琴の曲だけれど」といわれて習った。それがすごくよくて、いつか古琴という楽器でこの曲を弾いてみたいと思った。だから、古琴を習い始めてからしばらくしてこの曲を習ったとき、ああ、夢がかなった!と思った。本当はその時点で、この曲を弾きこむことに専念してもよかったのだけれど、なんと、この曲は楽譜集の中では「初級」に位置付けられていた(習い始めて三曲目がこの曲だった)。いわば古琴の世界の入り口で、そこからのぞくと、はてしなく続く道が見えた。以来、よちよち歩きでその道を歩き続けて五年になる。そのうち1年は腱鞘炎の治療・手術・リハビリのために古琴にさわれなかった。再開は3年前。今も残る手首の傷跡を見るたび、よく戻ってこれたな、と思う。

『アルツハイマー病は治る』筑摩書房

神経系性障害がアルツハイマー病の発症を促すしくみ――アルツハイマーの悪循環(本書p54~)の説明がすごく衝撃的で、説得力もあるのだけれど、複雑すぎて覚えられない(記憶障害すでにあり!)。それを簡略化したp59の図によると、「海馬での神経系性障害→ストレスへの感度が高まる→コルチゾールの分泌が増える→毒性ベータアミロイドの生成が増加(→と同時に新しい神経の形成がブロックされる)→海馬での神経系性障害・・・」とつながり、悪循環が始まる。うまく説明できないが、読んだ直後は納得していた。で、この悪循環がはじまる主な原因は、慢性的なストレス、不適切な食事、社会的刺激の欠如、慢性的睡眠不足、運動不足。どぇぇぇ! 全部あてはまるじゃん。なんとかしなくちゃ。目を覚まされた思い。

いい本だけれど、アルツハイマー病の心配をし始めている状態(少し脳機能的に問題を抱えている状態)で、これだけの量、内容の本を読み、理解するのはむずかしい。もちろん予防的に読むのには大きな意味がある。セルフヘルプ的なアドバイスも多くなされているが、結局は、この理論に基づいた「システム治療プログラム」を手掛けている医者や介護士のもとで治療を受けなければ最大の効果は得られないという感じが残る。介護や治療に携わる人たちがこの本を読んで勉強してくれて、それを応用してくれたら、多くの人の役に立つのではと思う。

『喰いだおれ in Singapore』シンガポール日本人会史蹟資料部

シンガポールで日本と違うどんなものを食べられるのかなあ? と思ったら、この本をみるとほぼすべてわかる。網羅的に主食44種、デザート18種が紹介されている。全部を制覇してみたい気もしてくるけれど、絶対太るから要注意! 今、自分はどれくらい食べたことがあるだろうかと数えてみた――62種中45種。やはり結構食べている。だから、シンガポールに来てから最初の2年で5キロくらい太った。あの頃は海南チキンライスにはまっていた。今はいろいろあってやせたからよかった。でも、チキンライスは今でも時々食べたくなる。おいしいよっ!シンガポールフードの個人的おすすめベスト3は:

1.チキンライス:蒸したチキンと、チキン味のライスのセット
フードコートならすごく安い。フラトンホテルは高いけれど味はさすが。
2.ミーポー:平麺。ひき肉などがかかったドライ仕立てのがおいしい
どのフードコートにもある。本格的レストランでは食べたことがない。
3.ラピス:しっとりしたバウム・クーヘンのような焼き菓子がおいしい
ブンガワンソロというお店にはほかにもローカルっぽいお菓子がいっぱい。

『声に出してよむ漢詩の名作50』平凡社

毎日ブログを書くのは本当にむずかしい。でも、本のことなら、なにかしら書ける。最近は本を読まない日は一日としてないから・・・と書いたけれど、実は今日は歯が痛くてほとんど読まなかった。堂場さんの警察小説をほんの数ページ読んだだけ。視力が弱って、文庫本が読みにくい。それに、歯の痛みと頬の腫れのせいで、精神がすごく弱っている・・・そのため、今日読破した本はなく、2年ほど前に必死で読んだ新書をまた手に取ってみた。

あの時、50首の漢詩のうち、20くらい覚えた。このウェブサイトのURLのヒントを得た、王維の『竹里館』と出会ったのもこの本の中でのこと。今は全文を覚えているのは一首もないけれど。柳宗玄の『江雪』や李商隠の『楽遊原』とか好きだった。間違いなく座右の銘としたい本。

数か月常にバックに入れて持ち歩いていたため、かなりボロボロになってしまった……。

 

『1日1ページ、読むだけで身に付く世界の教養365』文響社

うむ。タイトルと、「1日1ページ」というキャッチにひかれて買った。お言葉通り、一日一ページずつ読んでる。アイディアはいい。(たった)これだけの本を(百科事典ならともかく)一年かけて読むのか・・・と、忸怩たる思いがないわけでもない。でも、自分の知らなかったことを知るのには、このような方法もいい。ただ、歴史・文学・視覚芸術・科学・音楽・哲学・宗教、と曜日別に七つの分野に分けられているが、これまで一か月ほど読んだ感じでは80パーセントくらいが結局は歴史、みたいな・・・。知識、教養というのが歴史から生まれたものであることを痛感させられる。今日は話題は『ハギア・ソフィア』というコンスタンチノープルにある歴史的建物。知らなかったから、おもしろいことはおもしろい。写真がもう少し大きいといいのに。

『10代からの プログラミング教室』河出書房新社

秀逸な本。今、この本のp74を見ながら、Vusual Basic Scriptというコンピュータ言語を使ったプログラミングを打ち込んでみて、初めてのプログラムを動かしてみた。そういえば、ずっと前、まだMS-DOSというシステムでコンピュータが動いていた頃、Helloと画面に表示するプログラムをどこかの本から写し取って動かしてみたことがあったような気がする! 記憶がよみがえった。今日写し取って書いたのは肥満度を測るBMIを計算するプログラム。すごい。動いた。この本の中に、プログラム言語も言語の一つだ、という記述が何度かある。言葉を学ぶのは好きだ。テクノロジー音痴なのに、なぜプログラムなどというものに興味を持つのか、納得した。「言語」だったんだ。だからなぜか心惹かれるんだ。ともかく、この河出書房新社の「14歳の世渡り術」シリーズは注目! 苦手な分野、まったく知らない分野の知識はこういう本で学ぶのがいい!