『アルツハイマー病は治る』筑摩書房

神経系性障害がアルツハイマー病の発症を促すしくみ――アルツハイマーの悪循環(本書p54~)の説明がすごく衝撃的で、説得力もあるのだけれど、複雑すぎて覚えられない(記憶障害すでにあり!)。それを簡略化したp59の図によると、「海馬での神経系性障害→ストレスへの感度が高まる→コルチゾールの分泌が増える→毒性ベータアミロイドの生成が増加(→と同時に新しい神経の形成がブロックされる)→海馬での神経系性障害・・・」とつながり、悪循環が始まる。うまく説明できないが、読んだ直後は納得していた。で、この悪循環がはじまる主な原因は、慢性的なストレス、不適切な食事、社会的刺激の欠如、慢性的睡眠不足、運動不足。どぇぇぇ! 全部あてはまるじゃん。なんとかしなくちゃ。目を覚まされた思い。

いい本だけれど、アルツハイマー病の心配をし始めている状態(少し脳機能的に問題を抱えている状態)で、これだけの量、内容の本を読み、理解するのはむずかしい。もちろん予防的に読むのには大きな意味がある。セルフヘルプ的なアドバイスも多くなされているが、結局は、この理論に基づいた「システム治療プログラム」を手掛けている医者や介護士のもとで治療を受けなければ最大の効果は得られないという感じが残る。介護や治療に携わる人たちがこの本を読んで勉強してくれて、それを応用してくれたら、多くの人の役に立つのではと思う。

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