『まんが 中学故事成語・漢文』Gakken


Gakken(学研)から出ている『まんが攻略BON!』シリーズの一冊。中学の漢文の時間にどんなことを習ったのか、思い出したくて読んでみた。すごい! 中学でもう王維の『元二の安西に使ひするを送る』を習っていた!(この本で第三章に入っているから、おそらく中学三年生くらいで習う位置づけなのだと思う)。

古琴で習った『阳关三叠』という曲はこの詩をもとに作られていて、歌詞も一部はこの詩のままだ。元二が誰だったかははっきりしないらしいが、王維の家族か親しい友人で、朝廷の命令で遠く西方に旅立つことになった人。別れを惜しむ王維の思いが込められたすばらしい詩だ。

中学高校時代、漢文は苦手だった。ほかの多くの学科もそうだったけれど、なんのためにやっているのかわからなかった。1000年以上も前のすばらしい詩人の魂の叫びを読んでいるのだという実感はまったくなかった。それが古代の中国語であるという認識すらなかった。惜しいことをした。

カテゴリー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です