久しぶりの「書評」。本は常に読んでいるけれど、孤独にブログを書くことにちょっと疲れてきたかもしれない。でも、「本愛」は変わらない! 眼が見える限り読んでいくと思う。
この本のエッセイの一つに「季先生は眼病を患っているため多くの本は読めなくなったそうだ。それでも毎日助手が本を読むのを聞き、……」というくだりがある。そして、もうじき90歳という先生はまだ「ご自身の学術的な研究に従事しておられるという」。すごい。学者魂というのはこういうものなのかもしれない。
表紙の写真からわかるように、「珠玉の中国語エッセイで学ぶ」というサブタイトルのついている本書の目的はもちろん中国語の学習だが、いま取り上げた部分など、内容が心にしみる部分が多い。
中国語のレッスンはもう一年近く休んでいる、というか、ほぼ断念? でも、「積読(つんどく)」状態になっている参考書が何冊もあって気になっていたので、最近、2か月くらいかけて、やっとこの本を読んだ。中国語の勉強になったかどうかはわからないが、無味乾燥な語学参考書とは一線を画していて、良書だと思った。