中国語初中級おすすめ本ベスト5

先日のブログ、シンガポール日本料理レストランベスト5に続く、「個人的ランキング」第二弾。選んだ基準は「二度以上読み返した」かどうか。

番外編 『長文読解の秘訣』
いきなり番外編……。でも、この本はかなり印象的だったので、まず取り上げたい。個人的には「読解」よりも「リスニング」の教材として、とても役に立った。レベル的には中検2級以上の気がするので、正直言ってほとんど聞き取れない。でも3回も「読聴」したのは、内容がおもしろかったから(3回目も聞き取れたのは7割程度だが!)。日本で大学の教授をしている中国人の先生のエッセイで、ちょっとなつかしい感じのする話が多くて、やる気が持続できた。ただ、バック・グラウンド・ミュージックがリスニングには不向きな気がした。

第5位 『中国語解体新書』
数日前に一回目のリスニング・通し読みが終わって、二回目に取り掛かったところ。もう一度読みたいと思ったのは、レベルがちょうどよかった(たぶん中検レベル4級と3級のあいだくらい)ことと、会話だけではなく論評的文章も取り上げられていることが大きな理由。それに、毎日短い文章を聴いて、どれくらい聞き取れるかというテストをしているみたいで、楽しみだった。中には9割がた聞き取れない回もあってショックだけれど、刺激(!)になる。

第4位 『中国語検定2級トレーニングブック』
この本は筆記問題とリスニング問題の二冊(写真の右側二冊)ともお勧め。諸事情で遅延された中検2級は受けていないので、この本の効果のほどは未検証。実は、筆記問題編のほうは全部読み切っていない。ぶ厚い本で、内容も自分には高度過ぎたからだが、かなり網羅的なので次にステップアップしたかったら、この本にぜひ挑戦したいと思う。リスニング問題編のほうは量が少ないので何度も繰り返しやってみる気になった。中検と同じ出題方式、レベルで、自分のレベルを超えてはいたけれど短期間で終えられるので達成感を与えてくれた。

 

第3位 『声を出してよむ漢詩の名作50』
中国語を習い始めて2年目くらいにこの本に出会って、「よし、漢詩を中国語で覚えよう」と思ってから、1年くらいはいつもバッグにこの本を入れていた。だから、本はぼろぼろになった! 最終的には20首くらい覚えた(今はすっかり忘れた)が、歴史的背景とかが説明されているこの本のおかげで、李白とか杜甫、陶淵明といった、学生時代に漢文の時間に悩まされた詩人たちがぐっと身近に感じられるようになった。

第2位 『典故 The stories behind 101 Chinese idioms』
中国で出版された本だから手に入れるのがむずかしいのかもしれないが、同種の本はAmazonなどを通して手に入りそう。主に四字熟語、そのほか慣用句の由来となったお話が短くまとめられている。英語だが対訳がついているのは助かる。ただピンインがついていないので、初学者にはつらい。でも、話のおもしろさは抜群。この本は1回しか読まなかったけれど、同じシリーズの本を結局4冊読んだ。どれもいつか読み返したい。

第1位 『中国語検定3級 筆記問題徹底対策1000問』
中検3級に受かったのはこの本と、当時通っていた学校で徹底的にやらされた過去問のおかげ。この参考書は通して三回やった。学生時代にもほとんど参考書を読み切ったことがなかったから、自分でもびっくりする。同じ問題を繰り返しやったおかげで、かなり頭に定着させたつもりだったが、3年以上経った今、見返してみると、できない問題続出! もう一度やり直すべきなのだろうなぁと思う。ページのレイアウトが秀逸! 後ろの回答を探したり……といったストレスが皆無で学習できる。

以上個人的なベスト5プラス番外編。こう振り返ってみると、また読み返したらいいのになぁ……と思う本が何冊もある。レッスンは休止中だけれど、脳の老化防止には最適のような気がするので、中国語学習は独りで細々とでも続けたい。