最近ずっと、『广陵散』以外に練習していたのは、『离骚 』と『华胥引』のみ。古琴を弾く人はご存じと思うが、この二曲を弾くためには、ほかの多くの曲と異なる音程に調弦しないといけない。そして、私の古い方の古琴は弦を巻き取る「ペグ」(中国語の名前を忘れた)がものすごく固くて、調弦に時間がかかるし、指先が痛くなるので、一度変えたら数日は変えたくない。
だからこの二曲を必死で復習した。『华胥引』は私の持っている楽譜だと見開きの2ページに収まる短い曲だから、すぐ復習できた。問題は『离骚 』。楽譜で言うと9ページの長さ。おまけに「ほとんど忘れていた」。だから、復習に一週間以上かかった……。とても好きで、よく弾いていた曲だったのに!
そして、やっと昨日、別の曲の練習のために調弦を変えた。こうなると、『离骚 』はまたいつ弾くのかわからない。また忘れてしまうのだろうなぁ……。
今回の調弦で弾ける曲は『大胡笳』と『龙朔操』。二曲とも、異国に連れていかれてしまった悲劇の女性にまつわる曲で、『离骚』同様、よく弾いていた曲。
まずは『大胡笳』から取り掛かったけれど、昨日はまったく思い出せず、結局1ページの半分くらいの第一段を、「新曲を弾くように」練習したところで力尽きた。
今日は少~し思い出してきたけれど、やっと2ページ4段までという感じ。全部で12ページもあるから、この調子だと10日くらいかかりそう。嗚呼!
『广陵散』は一日でも弾かないと、すぐに頭から抜けることがわかったから、30分かかる通し弾きが欠かせない。おまけに30分「ぶっ通し」で弾くと、もう、細かい部分練習のための気力が残っていない。ほかの曲を練習するなど、もってのほか。だから、午前中の練習はそれでおしまい。(こういうのも本末転倒って言う?)
そんなことでいいんかいっ!!
ちなみに、『广陵散』も調弦の仕方が特殊。しかも、お手本としている管先生の動画中の古琴が普通より半音高めに調弦されている。だから、うちの二台ある古琴のうち一台は、それに合わせて調弦し現在、『广陵散』専用になっている……。
今日はこれからもう一度『大胡笳』の練習。午後やった4段まで、覚えているかなぁ?