「盲目の『折り紙大使』加瀬三郎物語」とサブタイトルのついたこの本、Amazonで折り紙の本を探していた時に見つけて、早速手に入れた。
子供にも読めるようにと、大きな文字で、ふりがなもついていたから、最近視力減退の激しい私にも楽に読めた。
胸を打たれた。「折り紙は世界をつなぐ」というのは、いつも、いろいろな国の人の動画をネットで観ている私には、とても現実味のある言葉だが、その言葉をまさに体現した人たちがいた。
加瀬さんは目が見えない。「折り紙で世界の子供たちに笑顔を」と願う彼の夢に賛同し、一緒に世界49か国を回った田島栄治さんというカメラマンの写真と文でつづられたこの加瀬さんの物語は、私に多くのことを考えさせてくれた。
折り紙ファンの一人として、何かを発信し続けること、自分にできることをやり続けることで、少しでもだれかに「小さな幸せ」を届けることができたら、本当にうれしい。
折り紙を折っていると、没頭してすべてを忘れる瞬間がある。私には、その時間もとても大事。そして、できあがったものがかわいかったり、ミニチュア感が強いものだったりすると(私はミニチュアファン!)、思わず一人でにやりとしてしまう。
この本の中で紹介されていた「ハローフォックス」を折ってから、それをいつものようにいじり回していたら、かわいい犬ができた!
加瀬さん、天国でもたくさん折り紙を折って、世界中の子供たちに夢の中で届けてあげてください。そして、その子供たちが折り紙に興味を持って、み~んなが折り紙を通して仲良くなれますように!
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