ただ楽しく弾いていればいい。それはわかっている。つっかえようが、下手くそだろうが、弾くことに没頭できて、弾いたあと「ああ、弾いてよかった」と思えたら、それでいい。(あと、楽器と曲、先人たちへの敬意を忘れずに!)
でも、時々思う。もう少し、ほんの少しでいいから「いい音」で弾きたい、「ああ、気持ちがいいと感じられる音」で弾きたいと。たとえ独習でも、一音一音ていねいに練習することで、それに近づくことができるのだろうか?
実は、昨日は古琴の『广陵散』の練習を休んでみた。以前は一日休むともうボロボロだった。今はどうか?……そのための「実験」だった。今、一度通して弾いてみた。前半と後半の最後の最後で、頭が真白になって、楽譜を見た。
でも、それ以外は意外にも覚えていて、これなら、通し練習は一日おきで、部分練習をその間にはさむという方法でいけるかもしれないと思った。これまでは忘れるのがこわくて、毎日通し練習していた。そして、その30分で疲れ切って、部分練習をほとんどしていない。
これからは、もっと部分練習に力を入れようと思う。それから基礎練習。正調以外の調で調律していると、教則本にある基礎練習ができない。そこをなんとかできないか?! その調律のまま弾ける曲で、一番基本的な曲をていねいに弾くというのはどうだろう?
いろいろ暗中模索の続く古琴独習の道。楽しくてたまらない♪