レッスンの時に、数週間前から『欸乃』の復習をしているけれど、一か所、相変わらずまったく歯が立たないところがある。そこを弾くと先生が苦笑する。でも、どうしようもない。できないものはできない。左手親指で三弦一緒に押さえて、右に移動させながら四弦目にうまくつなげることができればいいのだが、指の長さからそれは不可能だよなぁ……と思う。でも、たぶん指の長さだけはあまり変わらないだろうと思う女性のプロのビデオを観ると、もちろん見事に弾いている。ううぅ……。
ちなみに、弾けないのは、下の楽譜の二段目の最後の小節から、三段目の二つ目の小節まで。川の流れがちょっと急になってグイグイ流れている感じがするのだけれど、私が弾くとシュシュシュ、シュッシュ……ほうきで掃除しているみたい……。嗚呼!
『渔樵问答』のほうの復習は、音程が不正確な箇所があるのが致命的。それから特にスライド奏法がクリアに聴こえない。なにしろ全体的に「クリア感」がない。自分が弾いたものを録音して聴くようにと先生に言われたけれど、それ苦手。自分で聴くためだけでも、録音する、となるとガチガチに緊張する。極度の「緊張屋さん」。だから疲れる。いつでも疲れる。いつも疲れている。なんとかもっと力が抜いて生きられないか!
レッスンのあと、助手の先生と少し話をした。「何度も同じビデオを観て、どうやったらプロの奏者と同じに弾けるか、いつも考えている、夜もそれで眠れない時がある」と言っていた。ものすごくまじめで熱心な先生。『欸乃』もすごく上手! いろいろ見習わなくちゃと思う。
私は最初から、プロの奏者の真似をするなんて無理、と思って、ビデオは観賞用と決めている。それじゃだめなんだ。そんなんじゃ、きちんと弾こうとすると緊張してガチガチになるのがあたりまえ。とても得ることの多い対話だった。ありがとうございました!