今日は『陽関三畳』(中国語フォントで打てないので日本語の漢字。正しいかどうか、ちょっと自信がない)を復習した。昔、二胡を習っていた時、「これはもとは古琴の曲だけれど」といわれて習った。それがすごくよくて、いつか古琴という楽器でこの曲を弾いてみたいと思った。だから、古琴を習い始めてからしばらくしてこの曲を習ったとき、ああ、夢がかなった!と思った。本当はその時点で、この曲を弾きこむことに専念してもよかったのだけれど、なんと、この曲は楽譜集の中では「初級」に位置付けられていた(習い始めて三曲目がこの曲だった)。いわば古琴の世界の入り口で、そこからのぞくと、はてしなく続く道が見えた。以来、よちよち歩きでその道を歩き続けて五年になる。そのうち1年は腱鞘炎の治療・手術・リハビリのために古琴にさわれなかった。再開は3年前。今も残る手首の傷跡を見るたび、よく戻ってこれたな、と思う。
おおなんと一か月ぶり
なんと! 前のブログが7月8日だから、一か月ぶり。つねにブログを更新している人には本当に頭が下がる。毎日何も話題のない生活をしているのだなあ…とあらためて思うと共に、ブログだとかウェブサイトとかは自分には必要なかったのだと自省する。でも、乗りかかった船だ。今、ウェブサイトの大幅改造を考えている。もうWordPressの使い方ほとんど忘れたから、また一から始める。
実は一昨日と昨日、古琴の特別講習会があった。先生の先生、大先生が上海からいらっしゃった。一曲につき一時間ちょっとの講習二回、それを二曲分受けたから合計5時間くらい。それだけでうまくなるはずはないのだけれど、曲が歌うのだ、ということをすごく強く感じさせられた講義だった。ちなみに全部中国語。だから、内容は、甘く見積もっても30パーセントくらいしかわからなかった。いつもの推測能力を十二分に発揮してこのザマ。講習のあとに先生が編纂した楽譜集にサインをもらいに行ったとき、そのことを言ったら、ちょっとびっくりしていた。え~わかっていなかったの~? みたいな感じで。でも、大先生、私もびっくりしましたよ。先生英語ペラペラじゃないですか! 英語で講義してくれたらよかったのにぃぃぃぃ!
心静かに古琴を弾く
ウェブサイトを公開はしたけれど、コンテンツは完成には程遠い。ブログだけならば数日に一度、何か書けばいいわけだけれど、古琴の楽しさを伝えたいと思ったら、それでは足りない。でも、ともかく一番大事なのは心静かに古琴を弾くこと、聴くこと、味わうこと、考えること、感じること……となると、こんなもの書いている場合じゃないぞと思わないでもない。でも、乗りかかった船だ。ブログくらい書いてもいいだろう(このところずっと考えている「本末転倒」は絶対避ける!)。今日午前中は『平沙落雁』の最初から最後まで、譜を見直した。雁が飛ぶところも、水べりに降りてくるところも、実際に見たことがない。ウェブで検索して写真や絵を見ただけ。う~む、なんだかなぁ……。
古琴のこと書かなくちゃ
いま気がついた。古琴ファンをふやしたい!と思って立ち上げたサイトなのに、古琴のブログが一つもない。この一か月サイト作りに忙しかったから……。それにちょうど古琴レッスンは四週間の夏休み。いかん、いかん、だからといって、さぼってはいけない。実は、この休みの間に、これまで習った曲を復習しようという計画だったけれど、一週間たった今も、一曲目でつまづいている。『桃園春暁』という曲。いわゆる桃源郷を歌った曲で、天の声と呼ばれる、澄み切った倍音を出すハーモニックス奏法が続出。苦手。おまけに調弦の仕方がほかの大部分の曲と違うので、この曲を練習しているあいだは、ほかの曲が練習できず、忘れていく……嗚呼!
