古琴曲『华胥引』

昨日から復習している曲。1425年に編纂された『神奇秘谱』という、中国最古の古琴曲集に収められている。もともとは、『列子』という古代の書物の中にある黄帝の逸話に基づいて作られた曲。在位15年であった黄帝は、国がうまく治まらないことを憂えていた。ある日、夢の中で、「华胥(hua1xu1)の国」を訪れた。その国は、すべてを自然に任せていたが、国はよく治まり、民はみな幸せそうだった。それに感激した黄帝が、この国をみならって自国を治めるようにしたら、その後28年間、天下泰平の世が続いた……というお話。道家の思想「无为而治」(何も人為を加えないで天下をうまく治める)を賛美した曲と言われる。この曲はYouTubeにはあまり挙がっていなくて、·やっと見つけた動画を紹介します。

練習生としては、ハーモニクスの音をきれいに響かせることと、同一弦や隣り合った二本の弦を複数回素早く弾く、蠲(juan1)あるいは叠(die2)と呼ばれる奏法が非常にむずかしい!

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