エルトン・ジョンの半生記を描いた映画『ロケットマン』を観た。彼の歌を織り込んだミュージカル風の映画だったので、個人的にはちょっと苦手だった。でも、映画の中に出てきた悪徳マネジャーが、なんだかクイーンのフレディ・マーキュリーを堕落させた(ように『ボヘミアン・ラプソディ―』に描かれていた)マネジャーと同じ印象だったので、インターネットでちょっと調べてみた。
そうしたら、そのマネジャー(ポール・プレンター)とは違ったのだけれど、別の時期のマネジャーで、フレディにソロ活動を勧めて断られ、けんか別れをした(と映画では描かれていたが実はそういう事実はなく、友好的な別れ方をした)マネジャーと、エルトン・ジョンの悪徳マネジャーとが同一人物だったことがわかった!
ジョン・リードという名前のその人は1970年からエルトン・ジョンの恋人で、1973年から1998年までマネジャーをしていたが、同じ時期、1975年から1978年まではクイーンのマネジャーもしていた。その間にクイーンは大きな成功を納め、エルトン・ジョンはそれが気に入らなくて、クイーンがマネジャーを変えた一因はそのあたりにもあったと書いてある記事もあった。
いずれにせよ、世界の音楽界を揺るがせていたアーチストたちのマネジメントを同時にやるなどという人間は「凄腕」には違いない。でも、多くのインターネット情報で知らされているように、エルトン・ジョンにとっては本当に悪徳マネジャーで、結局は彼のお金を使いまくっていたことがバレて裁判沙汰となり、高額の賠償金を払っている。つまり、実際には、『ロケットマン』にあった捨て台詞のように「おまえが何と言おうと、おれはおまえの儲けから永遠に20%もらい続けるんだからな」とはならなかったということらしい。
ジョン・リードは現在はオーストラリアあるいはイギリスに住んでいると言われているが(行方不明という記事もあり)、どちらの映画に関しても何のクレームもコメントもなかったらしい。
以上、Rocketman:Why Elton John’s Manager Was So Different In Bohemian Rhapsodyという英文記事を主に参考にして書かせてもらった。
“クイーンとエルトン・ジョンのマネジャー” への1件の返信
コメントは受け付けていません。