そうだ、思い出した。あの時はまだ古琴を習い始めていなかった。当時二胡を習っていた日本の先生(古琴を含めた古典楽器の名手)が、ネット上で売られていた中古の琴(キン)を見つけて、突然「これよさそうだから買いなさい」とおっしゃった。確か12万円くらいだった。「高っ!」と思ったけれど、大先生の言いつけのまま購入した。
古琴が届いて、最初に弦を鳴らしてみた時、その音がすごくきれいでびっくりした。その後、日本におきっぱなしで、温度・湿度管理が悪いせいか、琴面がゆがんで平らに置けなくなってしまったけれど、その後数年経ってからシンガポールで習い始め、今ではすっかり古琴に「はまって」いる。そんな私にとって、日本のあの古琴は当地でネット上で買った廉価版古琴と共に、大切な宝物になっている。
今日久しぶりに古琴についてのブログを書いたのは、これから初心に戻って古琴を基礎からしっかり学ぼう、じっくり、ゆっくり楽しもうと思い立ったから。