古琴を楽しむ~その三

古琴の楽しみはもちろんその音楽にあるのだけれど、ほかの楽器と同様、楽器自体に対する愛着というのも一つの楽しみだと思う。実際のところ、本当に質の良い古琴、名人と呼ばれる人たちの作品、あるいは骨董品などは収集品としても大いに価値があるらしい。

そういえば、2010年に、北宋の時代の皇帝が作った古琴が、楽器としては史上最高の17億円でオークションで落札されたというニュースを読んだことがある。その翌年に同じく落札された、かの有名なストラディバリウスのバイオリンが12.7億円だったそうだから、まだ記録は破られていない?

約7万円の廉価版の古琴を6年以上弾き続けて、まったく問題なく、満足しきっている管理人には、本当に無縁の話。管理人はあまり楽器にこだわらない。というか、「音楽耳」がないみたいで、「いい音」とかがわからない。7万円の古琴でもいい音がしているんだがなぁ……。

東京に置いてある中古の古琴は、前にも書いたが、ネットで12万で購入。すこし欠けたところをボンドで止めてあるような、骨董品っぽい古琴。でも、おそらく古く見えるようにひび割れとかつけた模造品だろうと先生はおっしゃっていた。それでも音は十分に練習には耐えるということだったし、何しろ初めてポロロロン~と弾いた時の音がものすごくよかったから大好き。

今は木が黒くなってしまってほとんど見えないけれど、買った当時は、裏面の、音が出てくる穴から見える、表面の裏側に、制作年号とか書いてあるのが見えて、模造品にしてもすごく手が込んでいるから、上等品! と思ったのを覚えている。今は全体が変形しているので、弾くときは厚めの「座布団」が必要だし、表面からはげ落ちた漆の成分のせいか、一時は弦から「かすれ音」がしてとても悲しかった。でも、去年上京した時は、大丈夫だった。東京で独りでお留守番している古琴さん、元気で待っていてください!

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