2か月ほど前から顔を洗う時と、古琴練習をしている時に右ひじに痛みを感じていた。それ以外の時は、ほとんど意識せずに忘れているくらいだったのが、2週間ほど前から悪化。かなり痛くて不安になっていた。
そんなある日、ドアノブを回そうとしたら、右の人差し指付け根に激痛が走った。触ってみるとしこりがある。これは若い時にやったことのある「ガングリオン」だなとすぐに思い当ったけれど、かなり大きいし、押さえるともちろん痛い。年も年だし、確かめておいた方がいいかもしれないと、これまた不安になった。
そこで、肘のこともあるので、数年前、肩の痛みを診てもらった整形外科の先生の所へ行った。そうしたら、肩の痛みのあと、左ひじの痛みでも診てもらっていたことがわかった。そして、「あの時も、顔を洗うと痛いと言っていましたよ」と言われた。私にはまったく記憶がないのだけれど、手術などはしていないから自然になおったはず。これはグッドニュース!
触診などのあとの診断は「ゴルフ肘」。前と同じだから今回はレントゲンも不要と言われた。原因は老化と使い過ぎ。要するに金属疲労のようなもの? 思い当ることはないかと聞かれて、古琴の練習の話をした。先生は古琴を知らなかったから、弾く姿勢などちょっとデモンストレーションをした。その時、ふと気が付いた。右腕が身体から離れている!
先生もそれを見て、肘をさげて弾けませんかと言う。はっ!とする私。締め過ぎはいけないけれど、脇は両方とも締めるようにと最初の最初に習った気がする!
それで、家に帰って脇を締めて弾いてみたら、痛みがなかった! そして、よく考えた。痛みが始まったのは『文王操』の練習を始めてからしばらくたった頃。この曲によく出てくる、親指を身体の側にはじく「擘」を弾く時、どうしても右ひじが開く。そして、どうやら私はそのまま、開いたまま、練習していたようなのだ。
自戒を込めて、発見の顛末を動画にした。大いに反省をして、悪い癖を直したい。まずは、しばらく練習時間を短縮して、肘の回復を待つ。毎朝、顔を洗うたびに痛みを感じるのはいやだし、古琴が弾けなくなったら絶対いやだから!
人差し指付け根のほうは、超音波検査の結果、やはりガングリオンと確定。4~5ミリくらいあるから、結構大きい。でも、痛みが出たり、大きくなって動かすのに支障が出たりしないかぎりは、経過観察でOKとのこと。何とか、このまま静かにしていてほしい……。