この曲のタイトルは、神と人とのスムーズな交流、対話といった意味。伝説・神話の王、堯が作ったと言われているが、それが本当なら、3000年以上前の殷の時代より前に作られたことになるので、さすがそれはないかな。でも、かなり古いことは確かなよう。その証拠として、先生が説明してくださったのは、使われている音階が七音であること(唐以降は5音)や、演奏に五弦しか使わないこと(古琴はごく初期には5弦だったと言われている)など。左手で弦を軽く押さえて、右手を弾くとほぼ同時に左手を離す泛音(ハーモニックス)が多用されていて(神さまの登場部分?)、そのときに、弦のわきに並んだ13の徽(hui1)(弦を押さえる位置を示した印)の端から端まで、さらには、その印がない部分まで使って弾く、というのが大きな特徴。この曲の名手として有名な丁老師の演奏をお聴きください。