いよいよ『离骚』に挑戦することになった。昨日、先生におそるおそる「次は『离骚』を練習したいのですが」と言ったらば、「オーケー、あれはあまりむずかしくないから」という返事。「うっ! (あれがむずかしくない?)」最初のところを少し自習しようとして、すでに挫折していた私は絶句。
でも気を取り直して、最初の3段をビデオに撮らせてもらった。その前に復習演奏した『欸乃』が記憶から抜けている箇所続出で、かなり時間をとられてしまったので、『离骚』は昨日はビデオを撮らせてもらっただけ。さあ、これを見て自習だ!
あ、曲の紹介を忘れるところでした! この古琴曲は、戦国時代楚の政治家で、よく「愛国」の詩人と呼ばれる屈原(BC343-BC278)が書いた長い同名の抒情詩をもとに、晩唐の時代(9世紀後半)に陈康士という人が作った曲。千年ほどの歴史があることになる。はじめて楽譜が現れるのは1425年刊行の『神奇秘谱』。現在よく弾かれているのはこの楽譜集に収録されていて、管平湖さんが譜をおこされた全十八段のもの。当ウェブ管理人にとっては最長の曲となる。さてさて、いつ全部習えることやら……。でも、いちど聴いたら忘れられない(特に屈原の最期の故事とか知っていて、それと重ねると感慨深い)印象的な曲調で、ぜひ学びたい。ではこれから練習しま~す!
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