『シニアのデジタル化が拓く豊かな未来』学陽書房

amazonの検索でひっかかった本だが、レヴューが二つしかなく、そのうち一つが星一つだったのですぐに買うのは躊躇してしまった。だが、そのあと、目次を見たら自分の知りたいことが書かれているようなので、手に入れた。いい選択だった!

今、半分まで読んだところだが、文字も大きいし、図表も多く、さすがシニアにやさしい。表紙に書かれているような「自治体・地域」向けに書かれているわけでもなく、このサブタイトルはない方が当事者であるシニアにもっと手に取ってもらえる本になるのではないかなと感じている。

これまで読んだところでの(私にとっての)新発見は、いろいろな国でデジタルを利用したシニア支援が進んでいること、日本でも自治体、市町村によってはかなり進んだ技術を利用していることなど。国外生活が長くて日本の状況にかなり疎くなっているからかもしれないが、「あ、こんなことをしている所があるんだ!」といううれしい発見が多々あった。

特に、「オトングラス」という視覚障碍者のための器具(眼鏡に取り付けて、目の前のテキストを読み上げてもらう器具)が日本で開発されていることが知れたことは個人的にうれしかった。

私は基本的にはアナログが好き(デジタルはわからん!)という姿勢だけれど、デジタル技術(という言い方でいいのか?)がいろいろな面で人間を助けてくれることは理解できるし、その大半は歓迎する。デジタルの世界には知らないことがたくさんある。これからの余生、精いっぱい楽しみながら、そしてできたら何か・だれかの役に立ちながら生きたいと思ったら、その技術を利用しない手はない……と思わせられる本。

 

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