古琴曲『醉渔唱晚』

『欸乃』は結局、左手の「绰chuo4」という奏法が連続して登場する箇所はできないまま、「あとは自習」ということになった……。

で、先生が選んでくれた次の曲がこの『醉渔唱晚』。ほろ酔い加減の漁師さんが夜、歌を歌いながら船をこいでいるという感じかな? 唐の時代の二人の詩人が舟の上で、老いた漁師の歌うのを聴いて詩を作ったという話がもとになっているようだ。琴譜が最初に登場するのは1549年の『西麓堂琴統』の中。でも、今一般に弾かれているのは、それよりも後の清の時代に演奏された短い七段構成のもの。最初はゆっくりだけれど、二段目からとっても速くなる!

この曲はまだ習っていないのだけれど、二週間レッスンがお休みなので、そのあいだにYouTubeのビデオと楽譜を見て、自分でどこまでできるか練習してみることにした。その顛末は動画にできたら……と思っているので、乞うご期待!? まずは、龚一老师の演奏をお聴きください。

つけ爪奮闘記

つけ爪の経過報告。4/22(12日目)に写真を撮った時点(一枚目の写真)でかなり汚くなっていたけれど、今回は使用可能期間の計測実験のつもりで26日目の5/6までがんばった。でも、下の本当の爪が伸びてきて、二枚爪状態になりつつあったのと、汚れがひどくなりすぎたので、とうとうはずした。

そのあとの本当の爪が二枚目の写真。ペラペラした爪の先の部分が減ってきてだいぶしっかりしてきたけれど、二日間つけ爪をつけずに休ませている間、古琴を弾いてみたら、やはりペラペラ感がある。それに、またペラペラになるのでは……と怖くてあまり練習できない。だから、今日、またつけ爪をつけることにした。

一番簡単な、ダイソーの爪をダイソーの接着テープで付ける、という方法。でも、2回も失敗した。一回目は、あわてて本当の爪を切らずにつけてしまった。二回目はつけ爪の上下を逆さまにつけてしまった。でも、ダイソーの接着テープはひどく厚くて、接着力がアリアのテープより弱いので、ぐいぐいやるときれいにとれる(再使用はできない)。それで三回目、やっとうまくつけられた(三枚目の写真)。

でも、つけ爪の先がギザギザしていたので、ちょっとやすりをかけたら、短くなりすぎたので、今回は何日かしっかり練習したら、ダイソーの爪をもう一つ作り直す(そのままでは少し大きいので切ったりやすりで削ったりする)作業をやろうと思う。いや、それよりも古琴の練習だ!

古琴曲『欸乃』

この曲はまず曲名が少し複雑。現代の中国語ではai3nai3と発音するが、古琴曲の場合は昔の発音で、ao3ai3(アオアイ)と発音する。意味は舟歌、船頭の掛け声、櫓のきしむ音。私がびっくりしたのは、この言葉が日本語にもなっていて「あいだい」と発音するということ。まったく知らなかった! 古琴はいろいろなことを教えてくれて本当に面白い……。

この曲の楽譜が最初に登場するのは1549年に編纂された『西麓堂琴統』。その二年前に編纂された『琴譜正伝』に『漁歌』というのがあって、それから発展したものという説もある。そもそも、中唐の詩人、柳宗元(773-819)の『漁翁』という詩をもとに作られた、あるいは柳宗元自身が作ったという説もあるくらいなので、かなり古い曲であることは確か。

今に伝わる演奏譜は多種あるが、一番よく弾かれているのは『天聞閣琴譜』(1876)に収録されている8段構成のもの。管理人が練習しているのもこの楽譜をもとに菅平湖さんが打譜したものだが、超・超・超難曲。とくに左手が、これまでに習ったことのない動きをする! また、はじめのほうは、のんびりと櫓をこいでいたのに、川の流れに乗ったのか、後半が(管理人にとっては)超高速に。柳宗元の詩の最後の二行は、「空を振り返りながら流れの中ほどを下る、岩壁の上で無心に雲が追いかけごっこをしている」といった意味のようなので、それまでのギ~ッチラ、ギ~ッチラというこぎ方ではなくなってきた?

いろいろな意味でおもしろい曲なので、書きすぎました。

管理人が習っている先生の先生、戴老师の演奏をお聴きください。

(追記)昨日レッスンで最後までチェックしてもらった! Z先生はこの曲が『漁翁』に由来しているという説には懐疑的。ましてや柳宗元が作ったなんてことはありえないと言っていた。そりゃそうだよなぁ~と納得。でも『漁歌』がもとになっている可能性はあるという話だった。いずれにしても500年近く前にあった曲。うーん、これまで習った曲で一番昔の曲ってどれなんだろう? はっきりしないのだろうけれど、調べてみたくなった。(2019/05/17)

 

12日目のダイソー&アリアのつけ爪

またちょっと汚い写真ですが、「検証」のためなので……。12日前に、ダイソーのつけ爪を、アリアの両面テープで貼るという裏技?をやってみた。今回はこれまでのように10日ではがすのはやめて様子を見ている。アリアの爪をアリアのテープで付けたときと同じく、つけ爪と自分の爪の間のすきまにゴミが入って、粘着テープのエッジにくっついてとれなくなっている(ダイソーのテープは粘着剤がかなり厚いので、すきまが大きくてある程度掃除が可能。また粘着力も弱いのか、ゴミがくっつかない?)。あと、本物の爪が伸びた分、つけ爪を根元の方向に押し戻しているので、根元のほうに粘着剤が伸びたと思われる白い部分ができはじめている。はがれるのも時間の問題かなと思うけれど、ともかくも経過観察続行!

ずっとつけ続けた場合、爪の健康のためにはどうなのだろう……という疑問は強く残るが、つけ爪効果はてきめん! 爪が薄くなる心配をせずにいくらでも練習できる。ただし、指の腱や腕、肩の筋肉などへの負担は変わらないから、やりすぎは禁物。ちょっとでも痛みを感じたら、即練習中止! 「ドケルバン病」という親指の腱鞘炎になって、何をしてもだめで結局手術を受けたけれど、おかげで一年間古琴にさわれなかった、という経験を持つ管理人としては、要注意! (でも新曲『欸乃』は管理人にとっては超・超・難曲で、いくら練習しても足りない……。)

ダイソーVSアリアつけ爪

ダイソーつけ爪、10日目。以前のアリアのつけ爪(二枚目の写真)と比べると、汚れがずっと少ない。これはかなりいい……と思って写真を撮ったのが午前中(4/10)。ところが午後、シャワーのあとポロリとはがれた。濡れていたところに力がかかったためだと思われるが、本当にポロリ。アリアの場合と同様、両面粘着テープはすべてつけ爪側についていたが、かなり厚いので、爪でこそぎとるようにしたら簡単にとれた。これはありがたい。

で、一日爪を休ませて、こんどは「ダイソーのつけ爪」を「アリアのテープ」でつけてみることにした(4/11)。つけた感じとして、やはりダイソーのつけ爪のほうが、先が少し内側に湾曲していて、私の場合、本当の爪への密着度が高い。でもやはり先端部分のすきまはあるので、ゴミが入って、粘着剤にとらえられてしまう、という現象は起きそうな気がする。経過観察要。

(お願い)「サイト内検索」で「爪」で検索してみてください。いろいろ試してみた経過がブログになっています。

古琴曲『梧叶舞秋风』

この曲は清の時代、17世紀半ばに庄臻风という人によって作られた。彼は西湖の風景が大好きだったそう。秋になると一番に紅葉を始める青桐の葉が秋風に舞っている様子を描いたこの曲も、その風景を眺めながら作ったのだろうか?

ほかの古琴曲同様、弾き方にはいろいろなバージョンがあって、オリジナルに近いと言われる弾き方だと、曲の速度が速くなったり遅くなったり変幻自在で(私にはそう聞こえる)、秋風に吹かれて一枚ずつ異なる動きで舞う青桐の葉はかくもありなん……と思わされるけれど、弾くのは不可能。

この曲の名手と言われる吴景略老師(練習曲集の楽譜は彼の演奏譜)の音源も含めて、ウェブでいくつかビデオを見つけましたが、リンクができないサイトのものなので、もうしわけありませんが、管理人のつたない演奏を聴いてください。まだ練習をし始めて三週間足らずで、先生にも全曲は見てもらっていない段階なのですが、このごろ、古琴関連のブログが爪の話ばかりになっているので、まずい!ということで、見切り発車でアップしました。ごかんべんください。写真も一枚しか見つからなかったのでまったく変化のない画面です。後日もう少しましなものをアップします!(できるか!?!?!)

(続報20200724)吴景略老師の動画とリンクができました! よかったぁ!

ダイソーのつけ爪をつけてみた

アリアのつけ爪はまた10日ではがした。今回も、爪先の方にできた、本当の爪とつけ爪のあいだにゴミが入り込んで汚らしい感じになってしまったため、機能的には問題がなかったが、はがすことにした。今回ははがしたあと、前回ほどうまくつけ爪から接着剤がとれなくて、もう少しきれいにしないと再利用できないなぁ……と思ったところで、先日ダイソーで買ったつけ爪と接着テープのことを思い出した。身体に密着させるものや食べるものはダイソーのものは使わないことにしているのだけれど、一度は試してみようと思って買っておいたのだ。爪は中国製。接着テープは韓国製。爪はアリアより少し厚めかな。テープはかなり厚め。爪先の湾曲がアリアより強く見えたので、本当の爪に密着するかと思ったけれど、接着剤の厚みのせいで、結局、例の「すきま」は前より広がった。あれぇ、と思ってはがそうと思ったけれど、厚い分、接着力が強いのか、はがれなかった。しかたがないから、試験的に今回も10日間様子を見ようと決めた。

接着テープにはほかにも問題あり。台紙からはがしたあと、爪につける段階でモタモタしていたら、接着剤だけ丸まってしまって、使えなくなった。

ともかくも、新しい爪で古琴の練習をしてみた。ちょっとおそるおそるだったけれど、機能的には問題なさそう。さて、今後どうなるか??

古琴曲『神人畅』

この曲のタイトルは、神と人とのスムーズな交流、対話といった意味。伝説・神話の王、堯が作ったと言われているが、それが本当なら、3000年以上前の殷の時代より前に作られたことになるので、さすがそれはないかな。でも、かなり古いことは確かなよう。その証拠として、先生が説明してくださったのは、使われている音階が七音であること(唐以降は5音)や、演奏に五弦しか使わないこと(古琴はごく初期には5弦だったと言われている)など。左手で弦を軽く押さえて、右手を弾くとほぼ同時に左手を離す泛音(ハーモニックス)が多用されていて(神さまの登場部分?)、そのときに、弦のわきに並んだ13の徽(hui1)(弦を押さえる位置を示した印)の端から端まで、さらには、その印がない部分まで使って弾く、というのが大きな特徴。この曲の名手として有名な丁老師の演奏をお聴きください。

アリアのつけ爪10日目ではがしてみた

両面接着テープでつけるアリアのつけ爪、まだしっかりついていて、古琴の練習も余裕でできていたが、本当の爪が伸びてきて、先のほうが二重爪になってしまい、そのすきまにゴミが入ってきたなくなったことと、根元のほうも爪の湾曲状態にそっていなくて少しだけすきまがあって、そこにゴミが入ってしまったので気になっていた。で、さっき、手を洗った時、つけ爪を上方向にずらしてみたら、グイグイ動くので、結局はずしてしまった。

その結果、本当の爪のほうにはあまり粘着剤は残らなかったが、つけ爪のほうはベトベトで、もう使えないかな……と思いつつ。「なんでも相談役」のKちゃんちに行ったらら、お湯でふやかしたら?というアイディアを出してくれた、でも、結局、おしゃべりしながらキッチンペーパーでふきふきしていたら、5分くらいで粘着剤がすっかりとれて新品同様になった!

本当の爪はまだ先がペラペラだから、しっかり切って今日一晩休ませて、明日またつけ爪をつける。木曜のレッスンに備えて、明日一日、新たにつけた爪で練習できる! 思い切り弦をはじけるからうれしい! 本当は先生がやっているように、ネイルのスカルプチャー(ウェブで調べて名前を知った)が爪の延長みたいでいいのだろうけれど、私はもう少し、このアリアのつけ爪の使用を継続してみようと思う。フォローアップも継続。

アリアのつけ爪8日目

ちょっと汚い写真でごめんなさい。アリアのつけ爪、8日目です。機能的にはほとんど問題なし。ネイルの固いの(?)みたいのを塗った場合には、爪が成長するとともに、段差がどんどん爪の中央に向かっていって、ひっかかったりするのだと思うけれど、両面粘着テープでついているこの爪はどうやら、グイグイと押すと、多少位置を変えられて、爪の根元の方に「押し戻せる」みたい。もちろん、根元ぎりぎりに貼りついていても、弦を弾くときに指を深く入れすぎるとひっかかる。でも、それは間違った奏法だから、注意するようになって、一石二鳥(?)。

問題は、写真のように、かなり汚くなること。指サックとかすればよかったのだろうけれど、初めのころはゴム手袋もせずに、水仕事をしていた。一週間ぐらいたったところで、つけ爪と本当の爪とのすきま(つけ爪の湾曲がたらないので、どうしても上下に、すきまができる)にゴミが入ることに気が付いた! 爪楊枝とか、歯ブラシとかでとろうとしたけれど、ちょっと無理。でも、見た目は悪いけれど、最初に書いたように機能的には問題ないので、すぐに貼りなおす気持ちにはなれない。粘着テープがどれくらい持つのか、試してみたい気もしているので、現状のまましばらく様子をみる。

もう一つの問題は、ペラペラになっていた下の爪がだんだん伸びてきたこと。今、ほぼつけ爪と同じ長さ。爪の上部にはさっき言った「すきま」があるから完全に「二枚爪」状態。これで弾くのはまずいか? ともかくも観察継続。