個人的ランキング第3弾(だったと思うけれど、忘れた……)。
かなり昔から、時々気になる「現象の名前」がいくつかある。いつかまとめておこうと思いつつ、今日まできてしまった。最近少し頭がぼんやりしてきたから、忘れないうちに書いておこうと思う。
5.デジャヴュ(デジャブ)
誰でも経験したことのある「デジャヴュ(既視感)」。フランス語のdéjà vu(すでに見た)が語源。「ここ、前に来たことがある」「こういう状況、前にもなったことがある」と感じるのだが、その事実は思い出せない現象だ。
これがなぜ起こるのか、説明はいろいろ試みられているらしいが、調べた限りでは定説はないようだ。個人的には、遺伝子に組み込まれた前世の記憶とか、人類の集合データクラウドからのダウンロード、命に係わる危険な状況・場所を知らせてくれる自然のメカニズムとか、オカルト的な理由付けをしている。いずれにせよ、ちょっと不吉な感じがするので、この現象に出会ったときは、「くわばら、くわばら」と唱えて「さりげなくやり過ごす」ことにしている。
4.ドッペルゲンガー
これには二つの意味があるらしい。自分自身の姿を見る一種の幻覚と、一人の人が同時に別の場所に姿を現す現象だ。よく、地球上には自分とそっくりな人があと二人はいるとか、ドッペルゲンガーに出会うと自分が(どちらかが?)死ぬといわれるけれど、いずれにしてもちょっと気味が悪い。
若かった頃、よく遊んでいた盛り場で、何人かの人に、行ったことのない場所で私を見かけたという話を聞かされた。結構近い場所だったから、ドッペルゲンガーとニアミスをしていたのかもしれない。こわっ!
3.シンクロニシティ
長い間、この言葉はオカルト的ですごくマニアックな言葉だと思っていたが、実は以外に一般的な言葉であることを最近知った。中には単に「偶然の一致」というような意味で使っている人もいるようだけれど、ユングの提唱したシンクロニシティ(よく「共時性」と訳される)という概念は、偶然の一致に「意味がある」ととらえるところが違うのだと思う。
個人的には「ああ、ロールキャベツが食べたいなぁ」と思ったら、観ていたテレビにロールキャベツが登場した……みたいなことがシンクロニシティの一番簡単な例じゃないかなと思う。それにどういう「意味」があるかはわからないけれど。
2.ゲシュタルト崩壊
一番有名な例は、文字を見ていて、その個々の部分がバラバラに感じられる感覚。例えば、多・今・若・を・ルなどがこの現象を起こしやすいと言われる。ただ、私は文字でこの崩壊を起こした経験があまりない。
私が小さい頃から、経験していたのは「鏡で自分の顔を見ていると、自分がだれだかわからなくなる」という現象。大人になってから、これも一種のゲシュタルト崩壊であることを知った。
これはちょっと危険で、精神が崩壊することもあるらしい。実際、子供の頃感じた恐怖は今もよく覚えている。だから、鏡を見るときは絶対見続けない、「あなたは誰?」という質問もしない。
1.ジャネの法則
第一位にした理由は、この名前を知った時「こんな現象にも名前があるんだ!」とひどく感心したから。簡単に言えば、「歳を取ると時間が経つのが速く感じられる」現象。
この名は発案者である19世紀のフランスの哲学者、ポール・ジャネに由来する。このように感じられる理由は「50歳にとって1年は人生の50分の1に過ぎないのに、5歳にとっての1年は人生の5分の1だから」ということらしい。
なるほど!と納得できるようなできないような……でもこの法則は絶対あてはまる! 60歳を過ぎてから一年があっという間に過ぎていく! 本当にあっという間に!