『一日で基本が身に付く! WordPress 超入門』技術評論社


すべてはこの本から始まった!…というと大げさかな? でも、この本がなかったら、ウェブサイトを作ることもなかったし、このブログを書くこともなかったのは確か。この本を読み始めたのが2018/5/7で、ウェブサイトを公開したのがちょうど30日後の6/6。サブタイトルにあるように「一日で」というのは無理だったけれど、「一か月で」なんとかなった(?)。でも、身に付いたはずの「基本」をどんどん忘れていっているのも事実なので、復習の意味も込めて、『ド素人ウェブサイト公開顛末記』のようなものを書けたらいいな、といつも思っている。(「連載読み物」的なものをサイト内に作るにはどうしたらいいのか?←それが目下の課題)。
ともかくも、この本はかなり使える。一番よかったのは、「自分が作ったウェブサイトを、ネット上に公開することなく、自分のコンピュータ上で見られる」という点。無料のソフトウェアInstantWPというのを使うのだけれど、それを導入し、WordPressを使って、自分で考えたウェブサイトの名前とキャッチフレーズが、ウェブサイトっぽい形で出てきた時には思わず「おお!」と思った。自分でやってみたから断言できる。ウェブサイトはだれにでも作れる。(人にそれを読んでもらえるかどうかはまた別問題。ウェブサイトは読んでもらうことではなく、作ることに意義があるーーby独坐弾琴…ん?)

『大人の女よ! もっと攻めなさい』集英社

美容本はめったに買わないけれど、表紙の素敵な女性の写真に目がとまって手に取った。パラパラ読んでみたら、なかなかおもしろい。最初から「お化粧をしなさい」と言っているから、この歳までほとんど化粧をしてこなかった私とは別世界の話かと思ったけれど、読後、自分で楽しむという意味で、お化粧もおもしろいかなと思わせられた。そのほかに、白髪礼賛、短髪奨励、一生ハイヒールなどなど、ふむふむと読ませられることも多々あった。もっとも、自分がそうしたいかどうかは別の話だが。美しさの基準はそれこそ各人各様で、人の数だけあるわけだし、そもそも美しくあること自体に価値があるのかわからない。ただ、人に喜びをもたらす「美しい」音楽、といった意味での美しさには共感する。美しさって誠実さじゃないかな。

『松本清張ジャンル別作品集』双葉文庫 

松本清張さんの作品は若い頃に読んでいる。でも長編ばかりだった。短編は初めて。読んだのは、社会派、法廷ミステリー、犯罪小説、の三つのジャンルの短編集。どれもおもしろかった。さすが松本清張!と思う。どの作品からも「清張節(ぶし)」の唸り声が聞こえる。私の探偵推理小説(昔はこう呼んでいたと思う)の原点はコナン・ドイルのシャーロック・ホームズだと思うけれど、日本の作家では江戸川乱歩、松本清張、横溝正史がランキングの上位を占める。アガサクリスティーも読み返し始めたから、これから日本の古典的探偵推理小説も読み返してみようと思う。イラストの似顔絵太りすぎの件、清張さん、ごめんなさい。

『瞬訳 中国語』アスク出版

なつかしいアスク出版。ずっと前、学習参考書の編集プロダクションでアルバイトをしていたとき、よく目にした社名。お久しぶり! この本には「ごはんを一杯食べる」のような短いフレーズの日本語と中国語が1ページに10個ずつ、ページの裏表に並んでいる。初版は10年ほど前だが、最近改訂版が出たから人気があるのだと思う。ということは学習効果あり?! CDもついているけれど、スマホにウエブサイトから直接ダウンロードできるということで、アプリ苦手な私が何度かチャレンジののち、アプリと本文ダウンロードに成功! 今日から散歩のお供。独りでぶつぶつ言いながら歩くのだ! 中には「彼女に毒を盛る」なんていう衝撃的?な例文もある。

『あのころ』集英社文庫

ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんのエッセイ集。この本の作者紹介のところを見て、彼女が今年8月に亡くなっていたことを知った。黙祷。私より16歳も若いのに!そんなに若かったのだから、「あのころ」と言っても、私は年代的にずれがあるのだろうなと思いつつ読んだら、結構ドンピシャなエピソード満載で何度も笑った。この頃ほとんど笑わない私が思わず、笑い転げた。七五三で着物を着せられて、下着のラインが表に出るからと、着付けのおばさんからパンツは履かないように言われた時のまる子の、じゃなくて、ももこさんの反応に笑い転げた。「私は腰が抜けるほど驚いた。この人は一体何を言い出すのか。そんなこと絶対イヤである。パンツをはかないで一日行動するなんて、考えた事がないほど考えられない状況である。(p.58)」そのあとも「パンツ」「パンツ」の連呼で激しい抵抗の模様が描かれている。そう、パンティじゃなくて、パンツの時代。ももこさんの冥福を祈りながら、なつかしい「あのころ」をたっぷり思い出した。ほかのエッセイ集も読んでみたい。

『アクロイド殺人事件』ハヤカワ文庫

いわずとしれたアガサ・クリスティの名作。最近彼女の本を読み返している。この本は以前に読んだときに、犯人を知ったうえで、読み返したい、と強く思った本。だから、今回、犯人はわかっていたけれど、読み返して、満足した。やはりクリスティはすごい。もちろんストーリーに矛盾はなかった。ネタバレをしないようにこの話をするのはむずかしいが、その「ネタ」ゆえにこの本がミステリー小説界で物議を醸しだしたというのは、ミステリーファンなら知っていることだと思うし、そもそもミステリーファンならこの本はすでに読んでいるはず。中には確認のために再読した人もいるのだろうな・・・。あ~ここでネタバレしてしまいたい!

『アルツハイマー病は治る』筑摩書房

神経系性障害がアルツハイマー病の発症を促すしくみ――アルツハイマーの悪循環(本書p54~)の説明がすごく衝撃的で、説得力もあるのだけれど、複雑すぎて覚えられない(記憶障害すでにあり!)。それを簡略化したp59の図によると、「海馬での神経系性障害→ストレスへの感度が高まる→コルチゾールの分泌が増える→毒性ベータアミロイドの生成が増加(→と同時に新しい神経の形成がブロックされる)→海馬での神経系性障害・・・」とつながり、悪循環が始まる。うまく説明できないが、読んだ直後は納得していた。で、この悪循環がはじまる主な原因は、慢性的なストレス、不適切な食事、社会的刺激の欠如、慢性的睡眠不足、運動不足。どぇぇぇ! 全部あてはまるじゃん。なんとかしなくちゃ。目を覚まされた思い。

いい本だけれど、アルツハイマー病の心配をし始めている状態(少し脳機能的に問題を抱えている状態)で、これだけの量、内容の本を読み、理解するのはむずかしい。もちろん予防的に読むのには大きな意味がある。セルフヘルプ的なアドバイスも多くなされているが、結局は、この理論に基づいた「システム治療プログラム」を手掛けている医者や介護士のもとで治療を受けなければ最大の効果は得られないという感じが残る。介護や治療に携わる人たちがこの本を読んで勉強してくれて、それを応用してくれたら、多くの人の役に立つのではと思う。

『喰いだおれ in Singapore』シンガポール日本人会史蹟資料部

シンガポールで日本と違うどんなものを食べられるのかなあ? と思ったら、この本をみるとほぼすべてわかる。網羅的に主食44種、デザート18種が紹介されている。全部を制覇してみたい気もしてくるけれど、絶対太るから要注意! 今、自分はどれくらい食べたことがあるだろうかと数えてみた――62種中45種。やはり結構食べている。だから、シンガポールに来てから最初の2年で5キロくらい太った。あの頃は海南チキンライスにはまっていた。今はいろいろあってやせたからよかった。でも、チキンライスは今でも時々食べたくなる。おいしいよっ!シンガポールフードの個人的おすすめベスト3は:

1.チキンライス:蒸したチキンと、チキン味のライスのセット
フードコートならすごく安い。フラトンホテルは高いけれど味はさすが。
2.ミーポー:平麺。ひき肉などがかかったドライ仕立てのがおいしい
どのフードコートにもある。本格的レストランでは食べたことがない。
3.ラピス:しっとりしたバウム・クーヘンのような焼き菓子がおいしい
ブンガワンソロというお店にはほかにもローカルっぽいお菓子がいっぱい。

『声に出してよむ漢詩の名作50』平凡社

毎日ブログを書くのは本当にむずかしい。でも、本のことなら、なにかしら書ける。最近は本を読まない日は一日としてないから・・・と書いたけれど、実は今日は歯が痛くてほとんど読まなかった。堂場さんの警察小説をほんの数ページ読んだだけ。視力が弱って、文庫本が読みにくい。それに、歯の痛みと頬の腫れのせいで、精神がすごく弱っている・・・そのため、今日読破した本はなく、2年ほど前に必死で読んだ新書をまた手に取ってみた。

あの時、50首の漢詩のうち、20くらい覚えた。このウェブサイトのURLのヒントを得た、王維の『竹里館』と出会ったのもこの本の中でのこと。今は全文を覚えているのは一首もないけれど。柳宗玄の『江雪』や李商隠の『楽遊原』とか好きだった。間違いなく座右の銘としたい本。

数か月常にバックに入れて持ち歩いていたため、かなりボロボロになってしまった……。

 

『1日1ページ、読むだけで身に付く世界の教養365』文響社

うむ。タイトルと、「1日1ページ」というキャッチにひかれて買った。お言葉通り、一日一ページずつ読んでる。アイディアはいい。(たった)これだけの本を(百科事典ならともかく)一年かけて読むのか・・・と、忸怩たる思いがないわけでもない。でも、自分の知らなかったことを知るのには、このような方法もいい。ただ、歴史・文学・視覚芸術・科学・音楽・哲学・宗教、と曜日別に七つの分野に分けられているが、これまで一か月ほど読んだ感じでは80パーセントくらいが結局は歴史、みたいな・・・。知識、教養というのが歴史から生まれたものであることを痛感させられる。今日は話題は『ハギア・ソフィア』というコンスタンチノープルにある歴史的建物。知らなかったから、おもしろいことはおもしろい。写真がもう少し大きいといいのに。