恐るべし『广陵散』

『广陵散』が一筋縄ではいかないことはわかっていた。でも、管平湖先生の「完全版」(省略箇所がない)ビデオを観て、ショックを受けた。

管平湖先生が琴譜の解釈(打譜)をなさった楽譜にある27段(私はこれが完全版と思っていた)はもちろん全部弾かれている(ここまで約15分)が、そのあと、楽譜にない部分が延々と7分強続いている!

動画のコメント欄の中国語のコメントによるとどうやら、全45段! 22分越え! 私が練習をしている乔珊さんの11分の短縮版はだいたい「半分」の長さということになる。

やっと、この半分の暗譜が7割がたできたところで、このビデオを観たのはまずかったかもしれない。自分が立っているところがほんの玄関の軒先にすぎないことがわかったから。

古琴は本当に奥が深い。終わりはない。私の古琴「道」。

『广陵散』独習63日目

『广陵散』の「短縮版」(乔珊さんの動画)、楽譜を見ないで通して弾けた!

「それがどうした?」ということではあるのだけれど。

だって、ただ動画の手本を見ながら、勝手に指使いを決めて、つっかえつっかえ弾けたというだけのことだから。

でもうれしい。「小さな幸せ」

今、大事な友達が生死の境をさまよっている。「こっちに帰っておいで!」 と毎日呼びかけている。最近は年に数回メールをやり取りするだけだけれど、たま~に会うと、中学や高校の時代にふわっとタイムワープする。そう、友達になってから、もう半世紀以上たっている。一緒に歩いた神宮外苑のイチョウ並木や、明治神宮の砂利道、今でもよ~く覚えているよ。もっとみんなで思い出作ろうよ。早くこっちに帰っておいで!

【動画付き】『广陵散』なんとか続けたい

最後まで一応「解明」して、脳みそを使い切ったところで、これ以上の独習に行き詰った。この先どうしてよいかわからなくなっているのは、先のブログで書いたとおり。

でも、なんとか気を取り直して、こうなったら、自分の弾き方でいいから(本当はよくない! でも没办法!…)通して弾けるようになることを目標にして、もう少しがんばろうと思った。その記録動画が下の二つ。

(スタートボタンを押した後、すぐに動画が始まらなかったら、YouTubeボタンを押してみてください。)

楽譜をチラ見しながら通して弾いて、間違えて弾き直したところはカット(!)して、お手本動画の速度と比較してみた結果がこれ。

今回のビデオを自分で観て驚いたのは、解明直後の動画に比べてほとんど進歩がないということ。どの段も数週間前に解明して、ずっと練習はしているのに。

やはり、むずかしい。むずかしすぎる。無理は承知。でも、弾いていると楽しい。

どうする古琴?

『广陵散』ははっきりいって、行き詰った。というか、燃え尽きた感がある。一応お手本動画(短縮版)で弾かれている段落の「解明」は終わった。後半も少しずつ旋律が聞こえてきた。でも、ここまでたどりつくのに、頭を使いすぎた。頭の中がわぁわぁ言っている。。

それに、何よりも、この先どう練習したらいいのかわからない。インターネットをよく探したら何本かこの曲の「弾き方解説動画」があった。でも、手元がよく見えないし、音を聞いただけでわかる段階の上級者向けみたいで、とても無理。でも、これ以上は一人で進めない。間違ったまま練習を続けるわけにはいかないから。

それに、やはり、ほかの曲が頭から追い出されてしまった。今日『大胡笳』を何週間かぶりに弾いたら、ほとんど頭から抜けていた。楽譜をガン見しないと弾けない。まずい、まずい。完全に消えたら、取り戻すのにすごい時間がかかる。そもそも、まだまともに弾けない曲なのに! ああ、やはり『广陵散』への挑戦は無謀、というより、やってはいけないことだったのだろうか?

反省している。これまで習った曲を失いたくない。明日から復習しよう。『广陵散』はできるようになったところまで、軽く復習するだけにする。それだけだって、30分以上かかるんだから……ともかくも、無理な挑戦だったんだぁ!

『广陵散』最終段見切り発車

とうとう「見切り発車」してしまった。おとといから、いったい何時間楽譜とにらめっこしていただろう? 古琴の弦をはじいていただろう?(かなりの長時間!)「減字譜」の一文字が解明するたびに喜びは味わっていたけれど、だんだんちょっと「しんどく」なってきたのも事実。楽しくなくなってきたら、弾く意味がない。

そこで見切り発車。

最終段の「旋律」はまだ聞こえてこない。25、26段もそうなのだが、ある程度の速さで弾かないと旋律にならない、ということに違いない(たぶん)。そりゃそうだ!

先生から「あなたには無理」(正確には、「この曲はあなたには合わない」)と言われた意味がわかった気がする。先生は技術的な意味でおっしゃったのかもしれないが、精神的にも無理。ただただ圧倒される。

なんだか、この期におよんで、大変な相手に片思いしてしまった……、

これまで実らなかったいくつもの片思いと同様、これも実らぬ恋に終わるのか?

今日は『渔樵问答』を数週間ぶりに弾く。

『广陵散』だめかもしれん

『广陵散』を独習するという無謀な挑戦を始めてから今日で36日目。一週間に一度くらいのペースで区切りのいいところまでを弾いて動画に撮る、というのを目標に、楽譜の解明を続けてきた。

でも、ここに至って、もうだめかもしれん

「楽譜の解明」というのは「弾ける」というのとは違う。要するに、「どの指を使って、どう弾けばよいか」ということに関して「一応の目安が立つ」ということだ。幸い、「お手本動画」が手持ちの楽譜の一つに非常に近い弾き方をしているので、それをもとに、別の二つの楽譜も参考にして、「一番よさそうな弾き方」を選んでここまで解明を続けてきた。

もちろん「解明」できない箇所もたくさんある。そういうところは「暫定的解明」を許して、先に進んできた。

だが、現在ぶつかっている問題は、また別の問題。旋律がまったくわからない

その問題にぶちあったのは最後の27段。その前の25、26段もものすごい「難所」で、結局お手本の「二倍の遅さ」で弾いて、さっき録音したところ。27段は昨日からがんばっているけれど、まったく歯が立たない。

お手本を何度聴いても旋律がわからない。「なんでこうなるかなぁ~」と思うような音の連続。意外性ありすぎ。それに、どこが切れ目なのかもわからない。混沌。不安がかき立てられる。

人の行きつく先はこんな世界なのだろうか?

でも、ここまできて投げ出すわけにはいかない(かな?) これからまた最初に戻って、「弾く」練習をするわけだから。弾き始める前に挫折するのか?

ほかの曲、全然練習していないから、どんどん忘れている。それも怖い。

でも、いま『广陵散』をあきらめたら、もうこの曲は永遠に弾けない。あと10年弾き続けるのはきびしいだろうから。

まさしく、独坐弹琴の毎日。ひとりぽっちで弾き続けるんだ。

 

『广陵散』独習動画(4)

当ウェブサイト管理人は完全にシングルタスク。一度に一つのことしかできない。だからこの一か月はほぼ「古琴独習プロジェクト」にかかりっきり。折り紙動画はお休み……。

そして、新プロジェクトは曲の後半に突入し、難易度は増すばかり。

ともかくも、最後まで楽譜に目を通すだけは通そうと、次回は第25段から始める(お手本動画が20段から24段までは省略している)予定。でも、すごくむずかしそう。加油!

 

『广陵散』独習動画(3)

少しずつ、少しずつ……。ていねいに、ていねいに……。今はまだ「解明」するのが精いっぱいだけれど、いつかきっと弾けるように。

古琴曲『湘江怨』カラオケ風動画

動画を作るのはいつも大変。「古琴チャンネル」を作ったから、何かアップロードしたいと思っているけれど、その膨大な作業(私にとっては)に腰が引ける。自分のための「日記のような動画」だから、編集などしなくていいのに、つい何時間もかけてしまう。

でも、試しに、思い切ってひとつ作ってみた。やはりかなり時間はかかってけれど、字幕としてつけた歌詞を観ながら自分でカラオケ風に歌ってみたら歌えたので、練習用にアップロードしておくことにした。

『广陵散』挑戦動画(2)

今回挑戦したのは第7段と第8段。実は、第8段はまだ弾けないのだけれど、別のブログで書いたように、指が痛くて練習できなくなったので、とりあえず動画を記録として残し、先に進むことにした。

次の第9段のはじめのほうはあまり親指を使わないみたいだから、しばらくそっちを練習したら、親指が回復するかもしれない……。そうしたら、第8段を改めて練習する。

なんだか、大変なことに挑戦を始めてしまったみたい。

それに、自己流で弾いていいの?という大きな疑問が、頭の上にぽっかりいつも浮かんでいる! いいわけないだろ!