クレヨン画ギャラリー

まだ六枚しか描いていないけれど(20220202)、小学校以来、何十年かぶりに描いた一枚目と「その後」を比べて見たらおもしろそう……と思って、集めてみた。

(続報:20221113現在所蔵点数11点)

小学校の頃から図工コンプレックスがとても強い。描けるのは、漫画チックな線画が精いっぱい。漫画は大好きだから、自分としてはそれでいいのだけれど、絵がうまい友人が多くて、いまだにかなり肩身が狭い。

お手本とした動画、原画などの情報は、作成年月日をクリックすると出てくるブログ中にあり。

20201124 柴崎先生の動画を観ながら、大人になって初めて描いたクレヨン画。百均のワックスクレヨン12色を使用。「灯台のある海の夕暮れ」のつもり。

20201125 翌日、柴崎先生の別の動画を見つけて、また描いた。紅葉のある秋の風景。Kちゃんにちょっぴりほめられた!

20201210 一番最初に観た柴崎先生の動画を観ながらまた描いてみた。山と川のある風景。ボートの位置がおかしいことに後になって気が付いた。

20211117 「ぺんてるクレヨン16色」を手に入れて、柴崎先生の幻想的な(私にはそう見える)波の絵を再現しようとした……けれどうまくいかなかった。でも、空の一部はちょっと不気味な感じで好き。

 

20211120 柴崎先生のクレヨン風景画の動画が「品切れ」になってしまったので、油絵(アクリル絵の具だったか?)動画を観ながら描いた。外苑のイチョウ並木を想いながら描いた秋の風景。Kちゃんはその心象をすぐ感じてくれた!

20220104 うまくいかなくて途中であきらめた「夏の湖」。アクリル絵の具を使った動画を観ながら描いた。この絵はさすがにKちゃんにも不評。「これも秋?」と言われた。でも、描いていて楽しかったからオッケー👌

これからも描き続けるかどうかはわからないけれど、図工コンプレックスで引け目を感じている自分に、絵を描くことの楽しさを教えてくださった柴崎春通先生と、お絵描きの「敷居」をぐっと低くしてくれた百均クレヨンに感謝!

クレヨン画に興味をお持ちで、ひょんなことからこのブログにたどり着いた方のために一言付け加えておくと、「百均クレヨン、ぺんてるクレヨン、お勧めです!」 絵を描くのが苦手な私でも楽しめました💛 ぜひお試しください。

20220414 三か月余ぶりのクレヨン画。柴崎先生のお手本の梅を桜に変える、木の位置を変える、といったことがうまくいかずに、撃沈! また「描きかけ」になってしまった😭 でも、描いているあいだ、楽しかったから今回も👌!

20221007 ほぼ六か月ぶりのクレヨン画。お手本の描き方動画なしで名画の模写に挑戦! まったくもって無謀! でもね、今回も楽しかったよ! 先月急逝したY義兄への鎮魂の想いを込めて描いたベックリンの『死の島』。

20221024 大撃沈の第9弾。画題は李白の『子夜呉歌』。お手本なしの初めての作品は、みごとトホホな結果に! 絵を描くってむずかしい……😓 でも、Kちゃんは見るなり「京都?」とほぼ正解! 平安京の手本は長安だもの!

20221031 トホホクレヨン画第10弾。久しぶりに柴崎先生のクレヨン画動画をお手本にして描いた。先生の絵の画題は『天気の子』で、壮大な天空の絵。それは無理というもの😭 私のインスピレーションは60年前の愛読書から。

20221113 11枚目にして「一周回ってスタート地点に戻った」感あり。柴崎先生の水彩画をお手本にして初めて描いてみた。でも描き方があまりにクレヨンと違うので、結局あまり動画は見なかった……今回はそれが敗因か?

 

六十の手習い古琴曲集


60を過ぎてから古琴を習い始めた当ウェブ管理人が、これまでに習った曲の簡単な紹介です。数字で表した年月日は、ブログで取り上げた日付で、数字をクリックすると個々のブログに飛びます。ブログにはだいたい参考動画へのリンクがついていますのでぜひご覧ください。

お断り:情報は、習っている先生からの話や、ウェブ情報をもとにした個人的見解です。その点をご了承の上、ごらんください。

1.『仙翁操』20181212
古琴を習い始めたとき、だいたい最初に習う曲。調弦をするときのように、異なる弦で同じ音程の音を連続して弾く箇所が多く、『調弦入弄』という別称もある。「得道仙翁,得道陳博仙人翁……」という歌詞(諸説あり)もある。

2.『秋风词20181126
かの有名な唐の時代の詩人、李白(AD701-762)の詩に合わせて作られた古琴曲。この詩は、李白にはめずらしく(と私は思う)恋心を詠ったもの。詩の最後はこう終わる――「こんなに苦しいものだと知っていたら、最初から好きにならなかったのに……」。琴歌として歌うこともできるが、キーが高い!

3.『阳关三叠』20181225
書画に秀で、琵琶の名手でもあった多才な詩人、王維(699?-761)の『送元二使安西』という詩(七言絶句)をもとに、唐の時代に作られたと言われる曲。弾き語りができたらすばらしいと思うが、上記の詩にさらに付け加えられた部分がとても長くて、覚えられない!

4.『酒狂』20181225
三国時代魏の国の詩人、「竹林の七賢人」の一人阮籍(げんせき)(210-263)が作ったと言われる古琴曲。もちろん、ただの酔っ払いの曲ではなく、国を憂える阮籍の思いが込められているそうだ。はじめて聴いた時、バロック音楽を聴いているような感じがしたのはなぜか?

5.『归去来辞』20181226
日本でも有名な陶淵明(AD365-427)の詩に基づいて作られた曲。「歌詞」は「さあ帰ろう(帰りなんいざ)」という言葉で始まり、最後は「天命を受け入れた今、もはや何の迷いもない」いった達観の境地で終わる。陶淵明の故郷での田園生活への思いが込められている。

6.『韦编三绝』20181229
大昔の中国の書籍は、牛の革ひもを使って細く切った竹の冊をつないだものだった。韦编三绝はそのひもが擦り切れて何度もつけかえるほど本を読むという意味。孔子が『周易』という本を読んでいた時の逸話がもととなった成語。ブログ中の参考動画中にある古代中国の「図書館」風景がおもしろい。

7.『普安咒』20190731
「普安咒」はお経の名前。そのお経をもとに作られた曲だとか、お経の唱え方を学ぶために作られた曲(琴譜の横に書かれていた梵字がそのような意味だったらしい)だとか、お経を作った普安禅師(1115-1169)というお坊さん本人が作った曲だとか諸説がある。

8.『关山月』20190729
今よく弾かれる古琴曲『关山月』は、山東地方に伝わっていた民謡をもとに清代末期に作られたと言われている。1931年に刊行された『梅庵琴谱』に同名の李白の詩が付いた楽譜がある。短い曲なので、ぜひ弾き語りに挑戦したい。

9.『鸥鹭忘机』20190818
タイトルは、カモメやサギといった海鳥が「機」(賢さ、器用さ)を忘れるといった意味。『列子・黄帝』にある、故事をもとに作られた古琴曲。いくつかの琴譜が伝えられているが、よく弾かれるのは1802年に出版された『自远堂琴谱』に収録された楽譜。最初のハーモニクス部分がとてもきれい。

10.『洞庭秋思』20190209
この曲の楽譜が最初に記録されているのは、明代の1549年に編纂された『西麓堂琴統』という本。その頃に作られたと考えられている。作者は不明。洞庭湖は中国で二番目に大きい淡水湖で、湖のほとりには、杜甫の詩で有名な岳陽楼がある。静かな湖面を秋風が走る様子が目に浮かぶ。

11.『忆故人』20190726
『山中思友人』、『空山憶故人』などという別称もあるこの曲は、後漢末期の儒家、書家であり古琴の名手であった蔡邕(さいよう)(AD132?133-192)が作ったものと言い伝えられている。曲名の中の「故人」という言葉は旧友、かつて親しかった人たちの意味。

12.『四大景』
弾くのも苦手だし、ウェブに資料も少ない……もっと勉強してから書きます!

13.『华胥引』20181121
1425年に編纂された『神奇秘谱』という、中国最古の古琴曲集に収められている。もともとは、『列子』という古代の書物の中にある黄帝の逸話に基づいて作られた、理想の王国を描写した曲。左手で弦を軽く押さえるハーモニクス奏法が特徴的。

14.『平沙落雁』20190826
曲名にある平沙の意味は平らな砂地、つまり干潟のことで、渡り鳥の雁の群れがそこに降り立つ様子を描いたのがこの曲。この風景は中国の山水画の伝統的な画材である瀟湘八景(瀟湘地方の八つの景勝)の中の一つだ。テーマも曲名もいいことからファンの多い曲。中国古典十大名曲と呼ばれる曲の一つ。

15.『龙朔操』20190801
この曲は前漢の時代、故郷から遠く離れた匈奴の君主のもとに嫁いでいった王昭君(おう しょうくん)の悲話に基づいて作られた。琴譜が最初に登場するのは1945年刊行の『神奇秘谱』で、曲のタイトルの下に「旧名昭君怨」とある。全体に悲しい曲調が特徴的な曲。

16.『长门怨』20181115
清の時代に作られた曲で、漢の武帝の后が、武帝の寵愛を別の女に奪われ、長門宮という屋敷に追いやられて寂しい日々を過ごしながらも、夫の心が戻ってくるのを待ち続けたという話を題材としている。梅庵派の代表曲で、この派独特の奏法で弾かれる。

17.『桃园春晓』20190724
東晋末期の詩人、陶淵明の有名な詩『桃花源記』に描かれたユートピアを題材とした曲。古琴曲の楽譜がはじめて登場するのは『西麓堂琴統』の中。楽器の調律の仕方が普通の「正調」ではなく、第五弦を高くする「五弦為宮」、音階が六音など、ちょっと普通と違う曲。

18.『渔樵问答』20190728
一般に中国古典十大名曲と呼ばれる曲の一つ。楽譜が最初に見えるのは明代に編集された楽譜集の中。タイトルの通り、漁夫と樵(きこり)の対話がテーマ。昔の中国の多くの文人たちの理想は、自然の中で魚を採ったり木を切ったりして静かに暮らすことだった。

19.『碧涧流泉』20220705
この曲も弾くのが苦手。研究・練習要。(続報)2022年にやっと復習した!

20.『流水』20190111
「非常に親しい友人」との間柄を表す「知音」という言葉の由来となった春秋時代の故事の中で、古琴の名手伯牙が弾いたと言われる曲の一部。当時は『高山』と『流水』という曲が一つになっていたらしい。水の流れを表現した右手の奏法が特徴的な曲。

21.『梅花三弄』20190803
『流水』『渔樵问答』などの古琴曲とともに、中国古典十大名曲の一つに数えられている。晋の国の王子のために作られた笛(簫という説もあり)の曲をもとに作られた。「三弄」の名のように、主旋律が少しずつ形を変えて三度繰り返される。厳しい冬を耐えた梅の木が、うれしそうに花を咲かせる。

22.『龙翔操』20190127
この曲の楽譜は1425年、明の時代に刊行された『神奇秘譜』に収録されている。もう一つの記録は1867年に編纂された『蕉庵琴譜』で、現在弾かれているのは、こちらの楽譜がもとになったもののようだ。広陵派という古琴の一派の代表曲。龍の飛翔を描いた壮大な曲。

23.『神人操』20190322
この曲のタイトルは、神と人とのスムーズな交流、対話といった意味だと言われている。使われている音階が七音(多くの曲は五音)であることや、演奏に五弦しか使わないことなど、ほかの曲にない特徴がある。これらのことからかなり古い時代に作られたものと考えられている。

24.『梧叶舞秋风』20190409
秋になると一番に紅葉を始める青桐の葉が風に舞う様子を描いたこの曲は清の時代、17世紀半ばに庄臻风という人によって作られた。ほかの古琴曲同様、いろいろなバージョンがあって、オリジナルに近いと言われる弾き方だと、曲のテンポが変幻自在でかなり難曲。

25.『欸乃』20190427
曲のタイトルには舟歌、船頭の掛け声、櫓のきしむ音などの意味がある。楽譜が最初に登場するのは1549年に編纂された『西麓堂琴統』。今よく弾かれているのは『天聞閣琴譜』(1876)に収録されている8段構成のもの。のんびりとした曲調からの変化が味わいどころ。

26.『酔渔唱晚』20190601
唐の時代の二人の詩人が舟の上で、老いた漁師の歌うのを聴いて詩を作ったという話をもとに作られた曲らしい。楽譜が最初に登場するのは1549年の『西麓堂琴統』の中。今一般に弾かれているのは、それよりも後の清の時代に演奏された短い七段構成のもの。

27.『离骚』20190919
戦国時代、楚の国の政治家、詩人の屈原(BC343-BC278)が書いた同名の詩をもとに、9世紀後半に陈康士という人が作った曲。はじめて楽譜が現れるのは1425年刊行の『神奇秘谱』。現在よく弾かれているのは管平湖さんが譜をおこされた全十八段のもの。

28.『大胡笳』20200208
この曲は唐の時代の琴家、董庭兰によって作られたと言われている。もととなっている故事は、漢末期の才女、蔡琰が、北方の異民族の捕虜となり地方豪族(?)の妻となって二人の子供をもうけたあと、12年後に曹操の尽力により帰国するが、二人の子供とは離別を余儀なくされた、という話。子供との別離のシーンは嘆きの声が聞こえるよう。

29.『湘妃怨』20200103
この曲は『湘江怨』とも呼ばれる。中国にはじめて国家を作ったと言われる五帝の一人「舜(しゅん)」は、国の南方を旅行していた時倒れ、帰らない人となった。残された二人の妃、娥皇、女瑛はその死を嘆き悲しみ、湘水に身を投げ、水の神となった。上海音楽学院発行の楽譜集の最初の曲。

30. 『广陵散』
古琴曲の中で最もむずかしいと言われる曲のうちの一つ。一年かけて管老師の楽譜を独学で「読解」。弾くのは無理。

31. 『文人操』
孔子が同名の曲を学んだ時のエピソードは有名。成老師による楽譜がすばらしい。独習二曲目。先生がいないとやはり無理。

 

百均ラテアート・ギャラリー

百均の電動泡だて器とインスタントコーヒーでどこまでできるのか?
デザインカプチーノとかラテアートとか呼ぶには稚拙すぎるので、自分ではコーヒーデコ(デコレーションの略)と呼んでいるが、それでは内容が伝わらないので、一般的なタイトルにした。使った道具は、基本的には下の五点プラス爪楊枝。本格的ラテアートは無理だけれど、これで結構楽しめる。(日付はブログ掲載日。)

2020年2月からフリーポア(ジャーからミルクを注ぐだけ)でハートを描くラテアートに挑戦。毎朝インスタントコーヒーと百均ミルクフォーマーでカプチーノもどきを作る時に試している。今日は6月2日、この四か月間の作品(?)を並べてみたけれど、まったく進歩がない! でも毎日楽しみだからこれからも続けていきたい。

 

about guqinー中国最古の撥弦楽器「古琴」

古琴(現代中国語読み gu3qin2 グーチン)は、日本では七弦琴、琴(キン)のこと、あるいは単に琴(キン)、などと呼ばれています。中国最古の撥弦楽器(はつげんがっき:弦をはじいて音を出す楽器)と言われ、孔子(BC551-BC479)が編纂したとされる『詩経』に収められた詩の中にすでに登場します。日本ではあまりなじみのない楽器ですが、遣唐使の時代に日本に伝来したと言われています。中国や日本で、文人のたしなみとされている「琴棋書画」の「琴」は古琴のことです(音楽全般と示すという説もあり)。そのあと、囲碁、書道、絵画と続きます。

古琴ってどんな楽器?

長さは130cmほどで幅は20㎝あまり、中空の木製の楽器です。七本の弦は昔は絹糸で作られていましたが、今は主にスチールとナイロンを使った弦が用いられています。日本のお箏(こと)のような琴柱(ことじ)はなく、ギターのようなフレットもありません。弦に沿ってつけられた13個の印を目印に左手の指で弦を押さえて音程を変え、右手の小指をのぞく4本の指で弦を弾きます。

古琴の楽譜ってどんなふうになっているの?

唐代以前の「琴譜」は文章で弾き方を示す形の「文字譜」でしたが、その後、漢字を簡略化した、「減字譜」と呼ばれる独特の記譜方法が使われるようになりました。現在は一般に、1~7の数字で音階を表す数字譜や五線紙を使った楽譜と共に、この減字譜が使われています。(下の減字譜の読み方は20191130のブログでどうぞ。)

宇宙を飛ぶ古琴曲

1977年に打ち上げられた地球外知的生命探査機、ボイジャー探査機に載せられた「ゴールデンレコード」には、いくつかの国を代表する音楽が収録されていますが、中国を代表する曲として、古琴の名手、菅平湖さんが演奏する古琴曲『流水』が納められています。また、2009年にはユネスコの無形文化遺産として正式登録されています。

ちなみに、ゴールデンレコードに日本の音楽の中から選ばれて収録されたのは、『鶴の巣籠(ごもり)』という尺八の曲だそうです。いつか遠い将来、このレコードを、はるかかなたのどこかで地球外生命体(宇宙人!)が聴いたら、いったいどんなことを感じるのでしょうか?

ちょっと脱線しますが、このボイジャーに積まれた日本の曲は、人間国宝の尺八奏者、山口五郎さんの『巣鶴鈴慕(そかくれいぼ)』という曲だそうです。おそらく「短いバージョン」だと思いますが、動画を見つけたのでぜひごらんください。

古琴にまつわるエピソード

古琴にまつわるエピソードは数多く、そこから生まれた故事成語も少なくありません。その中には、日本でおなじみのものもあります。お互いを深く理解しあった友人関係を表す「知音」という言葉もその一つです。

古琴を初めて作ったと言われるのは、神話時代の伏羲(ふっき)や神農(しんのう)です。伏羲は身体が蛇、首から上が人という姿(諸説あり)で、人間に魚や獣を採ることを教えたといわれています。神農は「牛頭人身」で、医薬の祖ともいわれています。こういった伝説を信じると、古琴の歴史は一挙に何千年も昔にさかのぼりますが、ま、これはあくまで神話の話ということで。

・前9世紀から前7世紀にかけての詩を集め、周の時代(BC1100-BC770)に作られた、前述の中国最古の詩集『詩経』に古琴が登場します。結婚相手にふさわしい淑女は古琴を友とする、あるいは古琴を使ってもてなす、といった内容の節が含まれるこの詩は、婚礼のときの祝い唄として歌われていたと言われています。その詩を古典的なスタイルで歌っているビデオをごらんください。ちなみに、歌い手の正面に置かれているのが古琴です。

・先ほども言ったように、よき理解者たる友人のことを表す「知音」という言葉の由来は古琴にあります。いまから2500年ほど昔の春秋時代、ある琴の名人は、自分の琴の音を理解してくれていた友が亡くなったとき、もう自分の琴を本当に理解してくれる人がいなくなったと嘆き、琴の弦を切って、二度と弾かなかったそうです。

古琴独奏と琴歌

古琴の演奏方法としては独奏、合奏、弾き語りがありますが、一番ポピュラーなのは独奏だと思います。でも、弾いていると、思わず口ずさみたくなる歌詞がついている曲が何曲もあります。『陽関三畳』もその一つ。元となっている詩は七世紀の唐の詩人王維の惜別の詩『送元二使安西(元二の安西に使いするを送る)』で、それに後世の人が歌詞をつけ足して琴歌としたものと考えられています。この曲を、独奏と弾き語りで聴き比べてみてください。

王維の詩の後半は、こう歌っています――「さあ、友よ、もう一杯酒を飲み干したまえ。この関所を出てしまったら、もう一人の友もいない西域の地なのだから」。

今に伝わる古典的古琴曲は3000を超えるとも言われています。そのほんの一部、30曲ほどについては、当ウェブ管理人が習った曲を集めた常設記事「六十の手習い古琴曲集」で簡単に紹介しています。よかったらご覧ください。

シンガポールで古琴を習う

シンガポールで古琴が習える場所、買える場所、レッスンにかかる費用などについてはFAQに取り上げてあります。どうか参考になさってください。

日本で古琴を習う

当ウェブサイト管理人は現在シンガポール在住なので、日本の情報はウェブで調べるしかありませんが、このページを読んでくださる方は日本にいらっしゃる方が大部分であることに最近気づき、一言付け加えておこうと思い立ちました。

今サーチ(検索キーワード「古琴 教室」)をしたところ、現在、日本では東京(二か所)、横浜、京都、大阪、名古屋(各一か所)に古琴教室があるようです。(そのほかにもあると思いますが、ウェブでは探せませんでした。)

まだ日本ではあまり知られていない楽器なのですね……。もっとも、中華系の人が80パーセントを占める当地でも、「古琴を練習している」というと、日本の箏に似た古箏に間違えられる(中国語を正確に発音できないことが最大の問題だとは思いますが!)ので、当然と言えば当然ですね。でも、古琴ファンとしてはちょっとさびしい……。平安の時代から伝わるこの伝統楽器のファンが一人でも増えますように!

日本での古琴に関する個人的経験を一つお話しすると、当ウェブサイトの管理人は、「春風秋月」というお店から古琴を置く机と楽譜をネットで購入したことがあります(古琴教室もあるようです)。とても対応がていねいで気持ちのよい買い物ができました。次回上京の折はお店に行ってみたいと思っています。

日本で古琴を買う

ウェブでサーチするといくつか出てきます(アマゾンの初心者キット、ヤフオクの中古品などもあり)が、実際に弾いてみて買いたい時は、上記の春風秋月か、中国屋楽器店さん(両店とも東京)に行かれるとよいでしょう。その際はウェブで最新情報を確認なさることをお忘れなく。

当ウェブ管理人は、Sounf of Mountain(山の音)という、おそらく中国発の通信販売サイトで、7万円くらいのものを買い、ずっと使っています。先生や先輩からは「音がよくない。弦高が低くて音が割れる(バス音がする)」と言われていますが、初心者としてはこれで十分と思っています。

実は2年ほど前、成り行きで、当地のお店で新しい楽器を買うことになりましたが、弦高が高くて(これが本来の高さらしいのですが)弾きにくいです。でも、先生は「ずっとこのほうがいい」とおっしゃっていました。正直なところ、私には音の違いはよくわかりません……。

結論としては、かなり本気でやる気なら、先生や先輩からアドバイスをもらって、普通の値段(15万円以上?)のものを、「試し」にやってみるくらいだったら5万円程度のものでもいいかな(よい楽器に当たれば、プロになるつもりがない限りずっとそれでいける!)……という感じです。

古琴の弾き方ABC

「古琴の弾き方」と称して自分の動画を上げるまでには、まだ何年も修業が必要なので、YouTubeの動画を紹介します。

日本語で古琴の弾き方を説明しているサイトを見つけました。別のブログにそのサイトのURLを貼ってあります。このサイトはアジアの民族楽器をわかりやすく紹介している、おすすめのサイトです!(20191111)

当ウェブ管理人がやっていること

古琴に少しでも興味を持たれた方は、ぜひこのサイトの「古琴」カテゴリーをご訪問ください。「古琴大好き人間」の考えていること、やっていることを綴っています!

(管理人「古琴歴」については当ウエブのFAQの最後に書いてあります。)

(情報更新20210218)去年1月以来レッスンが中断されていて、もっぱら自習しています。そのモチベーション維持・練習結果のチェックのために、動画を撮ってYouTube上に残しておくことにしました。本当に「個人的な記録」なので、その点ご了承の上、ごらんいただければと思います。

第一回目の下の動画では、まだiPhoneを適切な場所に固定できなかったので音声だけです。次の回からは動く画像も入れて、指の動きをチェックするようにしています。

 

(続報)上の動画から一年後。