六十の手習い古琴曲集


60を過ぎてから古琴を習い始めた当ウェブ管理人が、これまでに習った曲の簡単な紹介です。数字で表した年月日は、ブログで取り上げた日付で、数字をクリックすると個々のブログに飛びます。ブログにはだいたい参考動画へのリンクがついていますのでぜひご覧ください。

お断り:情報は、習っている先生からの話や、ウェブ情報をもとにした個人的見解です。その点をご了承の上、ごらんください。

1.『仙翁操』20181212
古琴を習い始めたとき、だいたい最初に習う曲。調弦をするときのように、異なる弦で同じ音程の音を連続して弾く箇所が多く、『調弦入弄』という別称もある。「得道仙翁,得道陳博仙人翁……」という歌詞(諸説あり)もある。

2.『秋风词20181126
かの有名な唐の時代の詩人、李白(AD701-762)の詩に合わせて作られた古琴曲。この詩は、李白にはめずらしく(と私は思う)恋心を詠ったもの。詩の最後はこう終わる――「こんなに苦しいものだと知っていたら、最初から好きにならなかったのに……」。琴歌として歌うこともできるが、キーが高い!

3.『阳关三叠』20181225
書画に秀で、琵琶の名手でもあった多才な詩人、王維(699?-761)の『送元二使安西』という詩(七言絶句)をもとに、唐の時代に作られたと言われる曲。弾き語りができたらすばらしいと思うが、上記の詩にさらに付け加えられた部分がとても長くて、覚えられない!

4.『酒狂』20181225
三国時代魏の国の詩人、「竹林の七賢人」の一人阮籍(げんせき)(210-263)が作ったと言われる古琴曲。もちろん、ただの酔っ払いの曲ではなく、国を憂える阮籍の思いが込められているそうだ。はじめて聴いた時、バロック音楽を聴いているような感じがしたのはなぜか?

5.『归去来辞』20181226
日本でも有名な陶淵明(AD365-427)の詩に基づいて作られた曲。「歌詞」は「さあ帰ろう(帰りなんいざ)」という言葉で始まり、最後は「天命を受け入れた今、もはや何の迷いもない」いった達観の境地で終わる。陶淵明の故郷での田園生活への思いが込められている。

6.『韦编三绝』20181229
大昔の中国の書籍は、牛の革ひもを使って細く切った竹の冊をつないだものだった。韦编三绝はそのひもが擦り切れて何度もつけかえるほど本を読むという意味。孔子が『周易』という本を読んでいた時の逸話がもととなった成語。ブログ中の参考動画中にある古代中国の「図書館」風景がおもしろい。

7.『普安咒』20190731
「普安咒」はお経の名前。そのお経をもとに作られた曲だとか、お経の唱え方を学ぶために作られた曲(琴譜の横に書かれていた梵字がそのような意味だったらしい)だとか、お経を作った普安禅師(1115-1169)というお坊さん本人が作った曲だとか諸説がある。

8.『关山月』20190729
今よく弾かれる古琴曲『关山月』は、山東地方に伝わっていた民謡をもとに清代末期に作られたと言われている。1931年に刊行された『梅庵琴谱』に同名の李白の詩が付いた楽譜がある。短い曲なので、ぜひ弾き語りに挑戦したい。

9.『鸥鹭忘机』20190818
タイトルは、カモメやサギといった海鳥が「機」(賢さ、器用さ)を忘れるといった意味。『列子・黄帝』にある、故事をもとに作られた古琴曲。いくつかの琴譜が伝えられているが、よく弾かれるのは1802年に出版された『自远堂琴谱』に収録された楽譜。最初のハーモニクス部分がとてもきれい。

10.『洞庭秋思』20190209
この曲の楽譜が最初に記録されているのは、明代の1549年に編纂された『西麓堂琴統』という本。その頃に作られたと考えられている。作者は不明。洞庭湖は中国で二番目に大きい淡水湖で、湖のほとりには、杜甫の詩で有名な岳陽楼がある。静かな湖面を秋風が走る様子が目に浮かぶ。

11.『忆故人』20190726
『山中思友人』、『空山憶故人』などという別称もあるこの曲は、後漢末期の儒家、書家であり古琴の名手であった蔡邕(さいよう)(AD132?133-192)が作ったものと言い伝えられている。曲名の中の「故人」という言葉は旧友、かつて親しかった人たちの意味。

12.『四大景』
弾くのも苦手だし、ウェブに資料も少ない……もっと勉強してから書きます!

13.『华胥引』20181121
1425年に編纂された『神奇秘谱』という、中国最古の古琴曲集に収められている。もともとは、『列子』という古代の書物の中にある黄帝の逸話に基づいて作られた、理想の王国を描写した曲。左手で弦を軽く押さえるハーモニクス奏法が特徴的。

14.『平沙落雁』20190826
曲名にある平沙の意味は平らな砂地、つまり干潟のことで、渡り鳥の雁の群れがそこに降り立つ様子を描いたのがこの曲。この風景は中国の山水画の伝統的な画材である瀟湘八景(瀟湘地方の八つの景勝)の中の一つだ。テーマも曲名もいいことからファンの多い曲。中国古典十大名曲と呼ばれる曲の一つ。

15.『龙朔操』20190801
この曲は前漢の時代、故郷から遠く離れた匈奴の君主のもとに嫁いでいった王昭君(おう しょうくん)の悲話に基づいて作られた。琴譜が最初に登場するのは1945年刊行の『神奇秘谱』で、曲のタイトルの下に「旧名昭君怨」とある。全体に悲しい曲調が特徴的な曲。

16.『长门怨』20181115
清の時代に作られた曲で、漢の武帝の后が、武帝の寵愛を別の女に奪われ、長門宮という屋敷に追いやられて寂しい日々を過ごしながらも、夫の心が戻ってくるのを待ち続けたという話を題材としている。梅庵派の代表曲で、この派独特の奏法で弾かれる。

17.『桃园春晓』20190724
東晋末期の詩人、陶淵明の有名な詩『桃花源記』に描かれたユートピアを題材とした曲。古琴曲の楽譜がはじめて登場するのは『西麓堂琴統』の中。楽器の調律の仕方が普通の「正調」ではなく、第五弦を高くする「五弦為宮」、音階が六音など、ちょっと普通と違う曲。

18.『渔樵问答』20190728
一般に中国古典十大名曲と呼ばれる曲の一つ。楽譜が最初に見えるのは明代に編集された楽譜集の中。タイトルの通り、漁夫と樵(きこり)の対話がテーマ。昔の中国の多くの文人たちの理想は、自然の中で魚を採ったり木を切ったりして静かに暮らすことだった。

19.『碧涧流泉』
この曲も弾くのが苦手。研究・練習要。

20.『流水』20190111
「非常に親しい友人」との間柄を表す「知音」という言葉の由来となった春秋時代の故事の中で、古琴の名手伯牙が弾いたと言われる曲の一部。当時は『高山』と『流水』という曲が一つになっていたらしい。水の流れを表現した右手の奏法が特徴的な曲。

21.『梅花三弄』20190803
『流水』『渔樵问答』などの古琴曲とともに、中国古典十大名曲の一つに数えられている。晋の国の王子のために作られた笛(簫という説もあり)の曲をもとに作られた。「三弄」の名のように、主旋律が少しずつ形を変えて三度繰り返される。厳しい冬を耐えた梅の木が、うれしそうに花を咲かせる。

22.『龙翔操』20190127
この曲の楽譜は1425年、明の時代に刊行された『神奇秘譜』に収録されている。もう一つの記録は1867年に編纂された『蕉庵琴譜』で、現在弾かれているのは、こちらの楽譜がもとになったもののようだ。広陵派という古琴の一派の代表曲。龍の飛翔を描いた壮大な曲。

23.『神人操』20190322
この曲のタイトルは、神と人とのスムーズな交流、対話といった意味だと言われている。使われている音階が七音(多くの曲は五音)であることや、演奏に五弦しか使わないことなど、ほかの曲にない特徴がある。これらのことからかなり古い時代に作られたものと考えられている。

24.『梧叶舞秋风』20190409
秋になると一番に紅葉を始める青桐の葉が風に舞う様子を描いたこの曲は清の時代、17世紀半ばに庄臻风という人によって作られた。ほかの古琴曲同様、いろいろなバージョンがあって、オリジナルに近いと言われる弾き方だと、曲のテンポが変幻自在でかなり難曲。

25.『欸乃』20190427
曲のタイトルには舟歌、船頭の掛け声、櫓のきしむ音などの意味がある。楽譜が最初に登場するのは1549年に編纂された『西麓堂琴統』。今よく弾かれているのは『天聞閣琴譜』(1876)に収録されている8段構成のもの。のんびりとした曲調からの変化が味わいどころ。

26.『酔渔唱晚』20190601
唐の時代の二人の詩人が舟の上で、老いた漁師の歌うのを聴いて詩を作ったという話をもとに作られた曲らしい。楽譜が最初に登場するのは1549年の『西麓堂琴統』の中。今一般に弾かれているのは、それよりも後の清の時代に演奏された短い七段構成のもの。

27.『离骚』20190919
戦国時代、楚の国の政治家、詩人の屈原(BC343-BC278)が書いた同名の詩をもとに、9世紀後半に陈康士という人が作った曲。はじめて楽譜が現れるのは1425年刊行の『神奇秘谱』。現在よく弾かれているのは管平湖さんが譜をおこされた全十八段のもの。

28.『大胡笳』20200208
この曲は唐の時代の琴家、董庭兰によって作られたと言われている。もととなっている故事は、漢末期の才女、蔡琰が、北方の異民族の捕虜となり地方豪族(?)の妻となって二人の子供をもうけたあと、12年後に曹操の尽力により帰国するが、二人の子供とは離別を余儀なくされた、という話。子供との別離のシーンは嘆きの声が聞こえるよう。

29.『湘妃怨』20200103
この曲は『湘江怨』とも呼ばれる。中国にはじめて国家を作ったと言われる五帝の一人「舜(しゅん)」は、国の南方を旅行していた時倒れ、帰らない人となった。残された二人の妃、娥皇、女瑛はその死を嘆き悲しみ、湘水に身を投げ、水の神となった。上海音楽学院発行の楽譜集の最初の曲。

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百均ラテアート・ギャラリー

百均の電動泡だて器とインスタントコーヒーでどこまでできるのか?
デザインカプチーノとかラテアートとか呼ぶには稚拙すぎるので、自分ではコーヒーデコ(デコレーションの略)と呼んでいるが、それでは内容が伝わらないので、一般的なタイトルにした。使った道具は、基本的には下の五点プラス爪楊枝。本格的ラテアートは無理だけれど、これで結構楽しめる。(日付はブログ掲載日。)

2020年2月からフリーポア(ジャーからミルクを注ぐだけ)でハートを描くラテアートに挑戦。毎朝インスタントコーヒーと百均ミルクフォーマーでカプチーノもどきを作る時に試している。今日は6月2日、この四か月間の作品(?)を並べてみたけれど、まったく進歩がない! でも毎日楽しみだからこれからも続けていきたい。

 

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おすすめ本

ブログの本のカテゴリーでとりあげた本の一覧です。管理人のおすすめ本。そのほか読みたい本や、作りたい本なども紹介したいと思っています。

『中国語ニュース』アルク

去年、中国語ニュースの「聞き流し」に失敗した時に持っていたかった参考書。あの頃、ずいぶん探したつもりだったけれど、「時事」というキーワードにこだわって、ずばり「ニュース」というキーワードで検索しなかったので、見つからなか …

『デイリーコンサイス中日・日中辞典』三省堂

辞書を「使い倒した」。かなり長い間使った英和辞典『リーダーズ』を使い倒したのがもう何十年も前だから、久しぶりの「快挙」!   中国語の辞書はこれしか使ったことがないから、比較検証はできないけれど、個人的には、す …

『中国語解体新書』駿河台出版社

「おもしろい!」と思う中国語学習書がなかなか見つからない。そもそも語学学習書に「おもしろさ」を求めてはいけないのか? この本は、40~80文字程度の長さのテキストが180個、それぞれ一つの文法項目に焦点をあてて紹介されて …

『(中国語)長文読解の秘訣』アルク

久しぶりの「書評」。本は常に読んでいるけれど、孤独にブログを書くことにちょっと疲れてきたかもしれない。でも、「本愛」は変わらない! 眼が見える限り読んでいくと思う。 この本のエッセイの一つに「季先生は眼病を患っているため …

『キクタン中国語』アルク

「聞いて覚える単語帳」というキャッチフレーズで、英語ではおなじみの単語帳。中国語版の初中級編をやり始めたが、一回、全部目を通すことができたので、中・上級も手に入れてみた。 初中級編が「中検3級レベル」、そして中級が2級、 …

『小公女』講談社 (1956年出版)

また無駄な時間(?)を過ごしてしまった。2時間半、休みなしで、YouTubeで昔のテレビ映画を観てしまった。1986年にイギリスで制作された、バーネット原作の『小公女』。前も観たことがあったのに、ちょっと見始めたらやめら …

『かわいい!折り紙ドールハウス』PHP

「折り紙ドールハウス」で検索すると必ず出てくる、本当にかわいいドールハウスの本! 前から「ほしいなぁ」と思っていたけれど、アマゾンでは当地まで配送してくれない。それであきらめていた。ところが! なんと、家にあった……。6 …

『うつほ物語』ビギナーズクラシックス 角川文庫

久しぶりに本についてのブログ。最近は視力低下のため文字が見にくくて、読書量が減っている。面白いミステリーがあれば一気に読む「癖」はあいかわらずだが、コロナ騒ぎでもう3か月以上本屋に行っていないから、買い込んでいたミステリ …

中国語検定2級対策本 アスク出版

シンガポールの紀伊國屋書店で手に入る参考書は限られている。中検の2級対策本はこの三冊しかなかった。写真の右の二冊はリスニングと筆記テストの二冊組の問題集だから、実質は二種類。これで勉強するしかない。 今日は1月29日。今 …

『美しいポリー』講談社(1957年)

なつかしい! 引越しを何度も繰り返している半世紀以上ものあいだ、ずっと持ち続けている本。たぶん子供の頃、一番繰り返し読んだ本ではないかと思う。 実は先日、映画『The Little Women』を観た。かの米国の女流作家 …

『自分の「異常性」に気づかない人たち』草思社

インフルエンザ回復期にあって、まだだるい身体と無気力な精神を持て余しながら、一気に読んだ。おもしろかった。高齢者の心の問題などもとりあげられていて、非常に興味深かった。 一番感じたのは、心の「傾向」はそのことで本人が苦し …

『大家さんと僕』新潮社

今日紹介する本は珍しく新刊書でベストセラー、話題となっている本。お笑い芸人として活躍している矢部太郎さん作の漫画。何度も読み返す漫画本は少ないのだけれど、この本は読み終わってからすぐまた読み返してしまった。そして、大家さ …

“The Leeter Tunku” Edition Tintenfaß

This is very interesting book. As we can see on the front page, it is written in “Singlish”. I can …

『生き方』サンマーク出版

日本を代表する大企業、京セラ、KDDIの創業者にして、日本航空の会長も務めた企業人、稲盛和夫さんが書いた「生き方」。「ビジネスマン」嫌いの管理人がなぜこんな本を買ったかというと、本屋さんでパラパラとめくった時、最初に目に …

『星の王子さま』岩波書店

50年以上前に姉から贈られた本。とても好きな本の一冊。これまで何度も読み返した。いろいろな国の言葉のものがほしいなと思って、チャンスがあるたびに手に入れたので今は日本語以外に六冊。左上から時計回りに、英語、フランス語、ス …

『离骚』热带出版社

戦国時代、楚の国の愛国の政治家・詩人として有名な屈原(340BC-278BC)が書いたと言われる長編の詩『離騒』(屈原自身が実在の人物か、あるいはこの詩を書いたのは屈原かなど、諸説あり)。今日は彼の命日五月五日(旧暦)、 …

『でっちあげ』新潮文庫

帯にある通り、「読み終えるまで眠れな」くて昨夜2時半まで、四時間かけて一気に読破した。これまた帯にあるように、「すべて濡れ衣だった」という結末はわかっているし、タイトルやサブタイトルからいわゆるモンスターペアレントの話だ …

『僕たちはもう働かなくていい』小学館新書

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」——この本の外表紙の帯っぽいところのコピーを読んで、アナログ人間の管理人はそう思った。おもしろかった。一日で一気に読んだ。違和感はすごくある。つくづく自分はアナログ人間なのだと再認識 …

『人口論』講談社まんが学術文庫

イギリスの経済学者トーマス=ロバート・マルサス(1766-1834)によって書かれた『人口論』。たぶん高校生くらいのときに名前だけは習った。でも、書名から「人口に関する話だろう」ということを理解しただけで、それ以上の興味 …

『唐代の人は漢詩をどう詠んだか』岩波オンデマンドブックス

李白は自分の詩をどう詠んでいたのだろう?という素朴な疑問から、唐の時代の発音が知りたくて、ウェブをサーチしていた時に、写真の右側の『唐代の人は漢詩をどう詠んだか』という、そのものずばりの本を見つけた。「オンデマンド」とい …

『中国結一本全』中国華僑出版社

中国結びの本。428ページもあって、3cmくらいの厚さがあるのに2000円くらいですごくお得感のある本だったから、思わず買ってしまった。これを見て、旧暦のお正月(今年は2月5日)のための飾り物を作ろうという、いつものよう …

『大人のおりがみ手紙』大創出版

百円均一のダイソーで売っている折り紙本。少し厚手の折り紙にいろいろな図案が印刷されていて、その一部に手紙を書くための線の引いてあるスペースがある。そこに手紙を書いてから、手順に従って折ると、表紙にあるような日本っぽいもの …

『コンピューターってどんなしくみ?』誠文堂新光社

「子供の科学★ミライサイエンス」というシリーズのうちの一冊。小中学生を対象に科学をやさしく説明するシリーズ。前に当ブログ紹介した『10代からのプログラミンンぐ教室』よりもさらに文章もやさしく、さらにわかりやすい図解付きだ …

『稻草人的手记』から『見守る天使』(抄訳)

翻訳権の問題があるから、全文を訳すことはできないけれど、とても好きなお話なので抄訳を紹介したい。若くして亡くなった、三毛という台湾の女流作家さんの小品。この作品の収められた本は訳されていないけれど、別の本は邦訳があるーー …

『思い出の昭南博物館』紀伊國屋書店

本の帯にはこう書かれています。「この本は暗闇に光る灯火だ。戦争で分かたれた人々が、手を取り合って、世界遺産となる植物園を守り、後世に伝えた」シンガポールの外務省のトミー・コー教授による推薦の言葉です。読んでみて、本当にこ …

『まんが 中学故事成語・漢文』Gakken

Gakken(学研)から出ている『まんが攻略BON!』シリーズの一冊。中学の漢文の時間にどんなことを習ったのか、思い出したくて読んでみた。すごい! 中学でもう王維の『元二の安西に使ひするを送る』を習っていた!(この本で第 …

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“The Stories Behind 101 Chinese Idioms” Sinolingua

久しぶりに本の感想文。この本は中国語の先生からお土産にもらった。中国語(英語対訳付き)の本。まだ読み切っていないのだけれど、レッスンで少しずつ読んでいるから、いつ読み切るかわからないので、先に紹介することにした。内容は、 …

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『シェイクスピア・アンド・カンパニー書店』河出書房新社

最近読んだ本ではない。実は、半世紀近く前の本。表紙は日焼けしていて、本文の紙も外周が茶色く変色している。でも、私にとってとても大事な本。20世紀初頭にパリのオデオン通りに書店を開店した一人の女性が書いた本。この書店にはジ …

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『できた! ユニット折り紙入門』筑摩書房

本ウェブログに時々登場する、折り紙に関連したブログをもう一つ。本の帯にあるように「ユニット折り紙」と呼ばれるやりかた。一枚で折ったパーツをいくつか組み合わせて作る。この箱は四つの同じパーツを作って組み合わせる。かなり難し …

『一日で基本が身に付く! WordPress 超入門』技術評論社

すべてはこの本から始まった!…というと大げさかな? でも、この本がなかったら、ウェブサイトを作ることもなかったし、このブログを書くこともなかったのは確か。この本を読み始めたのが2018/5/7で、ウェブサイトを公開したの …

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『大人の女よ! もっと攻めなさい』集英社

美容本はめったに買わないけれど、表紙の素敵な女性の写真に目がとまって手に取った。パラパラ読んでみたら、なかなかおもしろい。最初から「お化粧をしなさい」と言っているから、この歳までほとんど化粧をしてこなかった私とは別世界の …

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『松本清張ジャンル別作品集』双葉文庫 

松本清張さんの作品は若い頃に読んでいる。でも長編ばかりだった。短編は初めて。読んだのは、社会派、法廷ミステリー、犯罪小説、の三つのジャンルの短編集。どれもおもしろかった。さすが松本清張!と思う。どの作品からも「清張節(ぶ …

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『瞬訳 中国語』アスク出版

なつかしいアスク出版。ずっと前、学習参考書の編集プロダクションでアルバイトをしていたとき、よく目にした社名。お久しぶり! この本には「ごはんを一杯食べる」のような短いフレーズの日本語と中国語が1ページに10個ずつ、ページ …

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『あのころ』集英社文庫

ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんのエッセイ集。この本の作者紹介のところを見て、彼女が今年8月に亡くなっていたことを知った。黙祷。私より16歳も若いのに!そんなに若かったのだから、「あのころ」と言っても、私は年代的 …

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『アクロイド殺人事件』ハヤカワ文庫

いわずとしれたアガサ・クリスティの名作。最近彼女の本を読み返している。この本は以前に読んだときに、犯人を知ったうえで、読み返したい、と強く思った本。だから、今回、犯人はわかっていたけれど、読み返して、満足した。やはりクリ …

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『アルツハイマー病は治る』筑摩書房

神経系性障害がアルツハイマー病の発症を促すしくみ――アルツハイマーの悪循環(本書p54~)の説明がすごく衝撃的で、説得力もあるのだけれど、複雑すぎて覚えられない(記憶障害すでにあり!)。それを簡略化したp59の図によると …

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『喰いだおれ in Singapore』シンガポール日本人会史蹟資料部

シンガポールで日本と違うどんなものを食べられるのかなあ? と思ったら、この本をみるとほぼすべてわかる。網羅的に主食44種、デザート18種が紹介されている。全部を制覇してみたい気もしてくるけれど、絶対太るから要注意! 今、 …

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『声に出してよむ漢詩の名作50』平凡社

毎日ブログを書くのは本当にむずかしい。でも、本のことなら、なにかしら書ける。最近は本を読まない日は一日としてないから・・・と書いたけれど、実は今日は歯が痛くてほとんど読まなかった。堂場さんの警察小説をほんの数ページ読んだ …

『1日1ページ、読むだけで身に付く世界の教養365』文響社

うむ。タイトルと、「1日1ページ」というキャッチにひかれて買った。お言葉通り、一日一ページずつ読んでる。アイディアはいい。(たった)これだけの本を(百科事典ならともかく)一年かけて読むのか・・・と、忸怩たる思いがないわけ …

『10代からの プログラミング教室』河出書房新社

秀逸な本。今、この本のp74を見ながら、Vusual Basic Scriptというコンピュータ言語を使ったプログラミングを打ち込んでみて、初めてのプログラムを動かしてみた。そういえば、ずっと前、まだMS-DOSというシ …

『アウトプット大全』サンクチュアリ出版

ブログに新しく「本」というカテゴリーを作った。で、その投稿第一弾。このウェブサイトをブログサイトにしてともかく何か書こう、と思い立つきっかけとなった本、『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)。今朝 …

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about guqinー中国最古の撥弦楽器「古琴」

古琴(現代中国語読み gu3qin2 グーチン)は、日本では七弦琴、琴(キン)のこと、あるいは単に琴(キン)、などと呼ばれています。中国最古の撥弦楽器(はつげんがっき:弦をはじいて音を出す楽器)と言われ、孔子(BC551-BC479)が編纂したとされる『詩経』に収められた詩の中にすでに登場します。日本ではあまりなじみのない楽器ですが、遣唐使の時代に日本に伝来したと言われています。中国や日本で、文人のたしなみとされている「琴棋書画」の「琴」は古琴のことです(音楽全般と示すという説もあり)。そのあと、囲碁、書道、絵画と続きます。

古琴ってどんな楽器?

長さは130cmほどで幅は20㎝あまり、中空の木製の楽器です。七本の弦は昔は絹糸で作られていましたが、今は主にスチールとナイロンを使った弦が用いられています。日本のお箏(こと)のような琴柱(ことじ)はなく、ギターのようなフレットもありません。弦に沿ってつけられた13個の印を目印に左手の指で弦を押さえて音程を変え、右手の小指をのぞく4本の指で弦を弾きます。

古琴の楽譜ってどんなふうになっているの?

唐代以前の「琴譜」は文章で弾き方を示す形の「文字譜」でしたが、その後、漢字を簡略化した、「減字譜」と呼ばれる独特の記譜方法が使われるようになりました。現在は一般に、1~7の数字で音階を表す数字譜や五線紙を使った楽譜と共に、この減字譜が使われています。(下の減字譜の読み方は20191130のブログでどうぞ。)

中国音楽の代表

1977年に打ち上げられた地球外知的生命探査機、ボイジャー探査機に載せられた「ゴールデンレコード」には、いくつかの国を代表する音楽が収録されていますが、中国を代表する曲として、古琴の名手、菅平湖さんが演奏する古琴曲『流水』が納められています。また、2009年にはユネスコの無形文化遺産として正式登録されています。

ちなみに、ゴールデンレコードに日本の音楽の中から選ばれて収録されたのは、『鶴の巣籠(ごもり)』という尺八の曲だそうです。いつか遠い将来、このレコードを、はるかかなたのどこかで地球外生命体(宇宙人!)が聴いたら、いったいどんなことを感じるのでしょうか?

ちょっと脱線しますが、このボイジャーに積まれた日本の曲は、人間国宝の尺八奏者、山口五郎さんの『巣鶴鈴慕(そかくれいぼ)』という曲だそうです。おそらく「短いバージョン」だと思いますが、動画を見つけたのでぜひごらんください。

古琴にまつわるエピソード

古琴にまつわるエピソードは数多く、そこから生まれた故事成語も少なくありません。その中には、日本でおなじみのものもあります。お互いを深く理解しあった友人関係を表す「知音」という言葉もその一つです。

古琴を初めて作ったと言われるのは、神話時代の伏羲(ふっき)や神農(しんのう)です。伏羲は身体が蛇、首から上が人という姿(諸説あり)で、人間に魚や獣を採ることを教えたといわれています。神農は「牛頭人身」で、医薬の祖ともいわれています。こういった伝説を信じると、古琴の歴史は一挙に何千年も昔にさかのぼりますが、ま、これはあくまで神話の話ということで。

・前9世紀から前7世紀にかけての詩を集め、周の時代(BC1100-BC770)に作られた、前述の中国最古の詩集『詩経』に古琴が登場します。結婚相手にふさわしい淑女は古琴を友とする、あるいは古琴を使ってもてなす、といった内容の節が含まれるこの詩は、婚礼のときの祝い唄として歌われていたと言われています。その詩を古典的なスタイルで歌っているビデオをごらんください。ちなみに、歌い手の正面に置かれているのが古琴です。

・先ほども言ったように、よき理解者たる友人のことを表す「知音」という言葉の由来は古琴にあります。いまから2500年ほど昔の春秋時代、ある琴の名人は、自分の琴の音を理解してくれていた友が亡くなったとき、もう自分の琴を本当に理解してくれる人がいなくなったと嘆き、琴の弦を切って、二度と弾かなかったそうです。

古琴独奏と琴歌

古琴の演奏方法としては独奏、合奏、弾き語りがありますが、一番ポピュラーなのは独奏だと思います。でも、弾いていると、思わず口ずさみたくなる歌詞がついている曲が何曲もあります。『陽関三畳』もその一つ。元となっている詩は七世紀の唐の詩人王維の惜別の詩『送元二使安西(元二の安西に使いするを送る)』で、それに後世の人が歌詞をつけ足して琴歌としたものと考えられています。この曲を、独奏と弾き語りで聴き比べてみてください。

王維の詩の後半は、こう歌っています――「さあ、友よ、もう一杯酒を飲み干したまえ。この関所を出てしまったら、もう一人の友もいない西域の地なのだから」。

今に伝わる古典的古琴曲は3000を超えるとも言われています。そのほんの一部、30曲ほどについては、当ウェブ管理人が習った曲を集めた常設記事「六十の手習い古琴曲集」で簡単に紹介しています。よかったらご覧ください。

シンガポールで古琴を習う

シンガポールで古琴が習える場所、買える場所、レッスンにかかる費用などについてはFAQに取り上げてあります。どうか参考になさってください。

日本で古琴を習う

当ウェブサイト管理人は現在シンガポール在住なので、日本の情報はウェブで調べるしかありませんが、このページを読んでくださる方は日本にいらっしゃる方が大部分であることに最近気づき、一言付け加えておこうと思い立ちました。

今サーチ(検索キーワード「古琴 教室」)をしたところ、現在、日本では東京(二か所)、横浜、京都、大阪、名古屋(各一か所)に古琴教室があるようです。(そのほかにもあると思いますが、ウェブでは探せませんでした。)

まだ日本ではあまり知られていない楽器なのですね……。もっとも、中華系の人が80パーセントを占める当地でも、「古琴を練習している」というと、日本の箏に似た古箏に間違えられる(中国語を正確に発音できないことが最大の問題だとは思いますが!)ので、当然と言えば当然ですね。でも、古琴ファンとしてはちょっとさびしい……。平安の時代から伝わるこの伝統楽器のファンが一人でも増えますように!

個人的経験をお話しすると、当ウェブサイトの管理人は、「春風秋月」というお店から古琴を置く机と楽譜をネットで購入したことがあります(古琴教室もあるようです)。とても対応がていねいで気持ちのよい買い物ができました。次回上京の折はお店に行ってみたいと思っています。

古琴の弾き方ABC

「古琴の弾き方」と称して自分の動画を上げるまでには、まだ何年も修業が必要なので、YouTubeの動画を紹介します。

日本語で古琴の弾き方を説明しているサイトを見つけました。別のブログにそのサイトのURLを貼ってあります。このサイトはアジアの民族楽器をわかりやすく紹介している、おすすめのサイトです!(20191111)

古琴に少しでも興味を持たれた方は、ぜひこのサイトの「古琴」カテゴリーをご訪問ください。「古琴大好き人間」の考えていること、やっていることを綴っています!

(情報更新20210218)去年1月以来レッスンが中断されていて、もっぱら独習しています。そのモチベーション維持・練習結果のチェックのために、動画を撮ってYouTube上に残しておくことにしました。本当に「個人的な記録」なので、その点ご了承の上、ごらんいただければと思います。

第一回目の下の動画では、まだiPhoneを適切な場所に固定できなかったので音声だけですが、次の回からは動く画像も入っています。(下記『广陵散』の独習を開始したのは2020年の10月半ばです。)

(続報)今(2021年4月)もまだ『广陵散』の独習を続けています。最初に手元にあった楽譜に収録されていた27段分は一応「解明」した(ことにした)ので、別の楽譜を入手して、今は28段以降に挑戦中。減字譜と「数字譜」で書かれている楽譜を見て五線譜を作るという作業を初めてやってみて、やっと減字譜の「仕組み」がわかってきた……という、なんともお恥ずかしい事態になっています。

下の動画が「独習記録動画」最新のもの。「絶望の初見」と二日目、三日目の動画を撮っています。

 

 

 

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